イメvージ三つ巴事件

試験日が近づいてくると、早朝から河川敷で練習する生真面目なマン。そんな時間ならまず誰もいないのでコースは貸切状態。
一本橋や八の字は試験場と同じだけど、急制動やスラロームはイメージトレーニングになる(イメージ1)。直線は短いしパイロンも無いけど、
一生懸命にイメージして練習する。
すると段々、早朝から鍛錬している武士になった様な気がしてくる。そう、当時NHkで放送されていた大型時代劇⌈宮本武蔵⌋のイメージ(武蔵役の役所広司さん、カッコよかった⁓! これイメージ2)。

イメージといえばそれより数ヶ月前、VTでコースをグルグル回っていた時、ニッサン・サニー(B310)と400のアメリカン(車種は失念)が河川敷に降りてきた。まだチェーン等が無いときだったので四輪車でも入ってこれたのだ。
アメリカンはマンの同級生で、サニーの彼はその同僚。サニーさんはバイク・中型免許、同級生は普通免許の練習がやりたいということで二人はやってきたのだ。
二人とも飛び込みで試験場に行くつもりらしい。上手い具合にコースにいるのは我々三人だけなので自由に使える。同級生の指南を受けたサニーさんは400で練習開始。代わりに同級生はサニーに乗る。
面白そうなので助手席に乗せてもらうマン。
この同級生、既に色々練習していたので、特に問題なく運転できる。ペーパードライバーのマンよりも遥かに上手い。バイクと接触しない様に、サニーは外周を回ることにした。大した練習にはならないけどね。この時のマンと同級生は同じ様な格好をしていた。
当時の表現ならば、上は皮ジャン、下はジーパンだけどツーリングブーツ(もちろん裾はブーツイン。これが主流)。で、なんとなく、本当になんとなくだけど、こんな格好をした者が前に並んでいると、あの洋画のワンシーンに似ている。バイク乗りにとって伝説の⌈マッドマックス⌋に。
サニーの角張った形がフォードファルコンに見えてくるし、河川敷の風景も、オーストラリアの荒涼とした原野に思えてくるから不思議だ。⌈あいつ下手くそやな。⌋同級生がコースにクルマを止めたまま降りる。マンもそれに続く。おお、今俺たちはグースとマックスではないか?!(馬鹿馬鹿しいけどイメージ3) これが、限定解除と宮本武蔵とマッドマックスのイメージ三つ巴である(だからどうした?)。

後日、同級生は無事合格。サニーさんのことは聞き忘れました。
昔のイメージ話を意味不明に繋ぎ合わせてしまったマンの次回は
            ⌈羊かん斜め切り事件⌋です。
 

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