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062.人の心もさだめも、川が流れていくように移ろい千変万化していく

著・三松會 占心行動学塾長  脇田尚揮   ■LINE公式アカウント■
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仏教の『西山殿御返事』には、「うつりやすきは人の心なり。善悪にそめられ候」という一行があります。これは人の心は変わりやすく、善にも悪にも染まりやすいことを伝えています。たしかに、固く決意をしても何かのきっかけで心変わりしたり、昨日と今日とで全く考え方が変わる人も少なくありません。

これは私たちが人間であるゆえの“さだめ”のようなものかもしれません。仏教においては、“人間”と書いて「じんかん」と呼ばれ、人の住むところあるいはそこに住むもの、つまり人のことを指します。私たちは絶えず人という、環境の中で揉まれながら生きているということです。

その中で考え、思い、行動するわけですが、そこから様々な刺激を受けたり与えたりしながら、日々生活を送っています。静かな水面に小石を投げたときのように、刺激を受ければ当然何かしらの波紋が心の中に生じます。この波が変化の根源です。

私たちは人や社会の中で生きていくために、持って生まれた適応力という本能がそれぞれ備わっています。この適応力に最も影響を及ぼすのが、人それ自身。人間の中にあれば、川の流れのように千変万化移ろってしまうのは当然のことなのです。

変化しないことが美徳なのか、変化することが美徳なのか、これは難しい問題ではありますが、そういった人としての本能の中で悪い方向へ流されないためには、“信念”を強く杭のように打ち立てることが必要になってきます。

人が変わるのは仕方ないことですが、時に善く流され、時に強く留まりたいものです。

Q.自分が変わって良かったこと、変わらなくて良かったことは何ですか?


62.占いは「あなた自身」を一番大切にするための方策

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