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編集人材はやっぱ、noteやったほうがいいと思ったわけ

noteのフォロワー7000人弱という神noterなタコみちさんと、Twitterスペースで対談をさせていただきました。(聞いてくださった皆さん、ありがとうございます!!タコみちさんからも「今日の話をぜひノートに!」というありがたすぎるお言葉があったので、先陣切ってノートにしたいと思います笑

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noteは情報そのものというより、「人」と出会う場所

今日いただいた中で一番胸に響いたメッセージは↑これ↑です。

タコみちさんにいただいた1枚目のスライドにもありましたが、SNSで優先されるのは何を発信するかよりも誰が発信するか。


特にライターや編集者は、日々、「いかに黒子に徹して、過不足のない情報を提供するか」という視点で、発信することを「よし」とされるところがあります。

しかし、タコみち師匠いわく、「SNSの場合はむしろ自分というキャラクターをどのように切り取り、発信していくかが大事」

なるほど。コロンブスの卵的な発見があります。

僕自身もそうなのですがSNSで物事を発信しようとすると、自分がインフルエンサーになりたいみたいな気持ちが先行し、自分をちょっと大きく見せようとしたり、ノウハウを一方的に提供しようとしてしまいがち。

もちろん、目的によってはこういう姿勢もアリとはいえ、本当にそのスタイルに持続性があるかどうか(無理してないか)とか、本当にそれが本来目的としているSNSの活用法なのかどうかは、よく吟味した方がいいなと改めて思わされました。

自分のつながりたい相手をイメージしながら、自分のキャラクターの中で「どこを出し、どこを出さないか」編集していく

そういう視点はあまりなかったので非常に参考になりました。普段はインタビューなどで「他人を引き立てる」作業をしているはずなのに、こと自分については「こんなこと誰も興味ないだろうな」と雑に扱っていたので目から鱗です。

TwitterとNoteの相互活用術

そのほか個人的に「確かに!」と思ったのは、TwitterとNoteの相乗効果について。

師いわく、「Twitterは”Look at this”」なのに対し、「noteは"Look at Story"」

noteは、書き手のストーリーや背景情報、深い思想の根っこの部分を知ってもらうためのツールだというのは、僕自身がTwitterとNoteを運用していても非常によくわかるところでした。

Twitterを先に少し盛り上げておき、交流相手が増えてきた段階でのnoteを立ち上げる。

そういうムーブをすると、Twitterでつながっている人たちともう一段階仲良くなれる感じもしますし、そんな根強い仲間たちが、次の仲間を連れてきてくれる。その辺の感覚は、僕自身がやってみて強く認識できたポイントでもあります。


話それますけど、日々仕事や仕事で自前に追われていたり、周りに自分と似たような人がいないような環境で頑張っていると、なかなかこういう「仲間」みたいなつながりって希薄化しがちですよね。

「大人になると友達ができない」ともよく言いますが、SNSが発達している今の時代なら本来、場所も世代も問わず、考えや趣味嗜好を同じくした人とも出会えるはず。

こういう「ゆるいつながりを持っておくこと」って、人生においてもすごく大事だと思ったりもします。よく、「人生を左右するのは、緩やかなつながり」とか言いますけど、まさにそれというか。その辺りに価値を感じられる人にとっては、Twitterやnoteって実に魅力的な魔道具なんでしょうね。


企業noteがおかしがちな3つ失敗

そのほか今回は「個人レベルのnote活用術」だけでなく、企業noteの活用術についても、たくさんの気づきをいただきました。

タコみち氏曰く、noteでの企業発信にありがちなの間違いは、以下の3つ。

いや、これうちの会社のnoteでもあるような気がしていて、ぐうの音も出ない。

特に1点目の「いきなり企業の話をしても誰も読んでくれない」…という点。

企業が一方的に自社製品の紹介に終始したり、プレスリリース張り付けてるだけ…みたいな状態は、ユーザーとしてもたまに目にする気がします。

そういう状態に対し師いわく、「SNSはCMではなく記者会見」であり、「記者に向けて発信してるような気持ちで読み手が誰かにおすすめしたくなるような情報を伝えていくべきである」と。なるほど。

「一億総発信者」な今は、「読者を記者」と想定して発信すべきというのは新鮮でしたし僕にとっては新しい考え方でした。

たぶんこういう視点はノートに限らず、様々なSNSに通ずるところなんだろうなと思ったりもします。

「記者会見でCM流す企業はないですよねww」と軽やかに皮肉をおっしゃっていましたが、ほんとそうですね…。

そんなお話にも通ずるとおり、note自体は売り上げアップに直接に手続きに寄与するというよりかは世間に対して企業として伝えたいことを打ち出す場所。採用広報など、「仲間を集めるための場所」というのも納得でした。

確かに採用でのミスマッチって、企業側にとっても新入社員側にとっても非常に引き続き劇的ですし、逆にマッチした人材がどんどん入ってくれば組織体も強くなっていく。そういう循環を起こしていけるような企業は本当に強いんでしょうね。

ただ、、一方で「自社のPR以外」で、きちんと「世間に伝えたいこと」を持っている企業なんてごく一部なんじゃないか??とも思ったりしてすかさず質問したのですがーーーーそこはさすが師匠。

「だからこそ、必要とされるのが編集人材なんです」

なるほど。

個人のnote発信でも「自分のキャラクターを編集する」のが求められるのと同様、企業noteも出発点は、「企業のキャラクターを編集する」という作業が必須。

企業自身がその作業をできればいいですが、必ずしもそうじゃないからこそ、タコみちさんみたいな人が間に立って、「貴社はこの辺をもっと打ち出すべき」みたいなコンサルテーションをする意味があるわけですね。。新しい…。

こういう、「ブランディング」の視点で発信のサポートができる人材というのは、これからの時代本当に重要になっていきそうですね。

まずは個人的にノート運営して「自分自分自身をブランディングしていく」訓練をしつつ、いずれ上級編として、企業だったり、自分以外の誰かの発信のお手伝いをしていく―――みたいなステップアップも、あり得そうだなと思いました。

そしてそして、本日最後にいただいた資料は以下。
企業という「個人の集合体」をブランディングするうえでは、「アイドルグループを盛り上げるような視点も大事」とタコみちさん。うへーなるほど。

一定の統一感は必要なのだとは思いますが、企業noteにおいて、個々の社員がいかに個性を出して楽しそうに運営していくかーーーというのは、ファンをつけると上でも重要そうです。

特にご紹介いただいたベーシックさんのページなんか見ると、見た瞬間に楽しそうな会社だということが伝わります。なるほど確かに。


企業のnote担当者としてはなかなか、ここまで「全員野球でnoteをやる」のって大変だと思いますが、その従業員の家族や周囲の人たちも含めて記事を読んでもらえるよう設計して巻き込んでいけると、「その企業の応援団」が広がり、楽しく運営継続できると。その視点はなかった。というかほんと、盛り上げ方が従来型のメディアと違くてめっちゃおもしろいです。

「情報」を求めていたころにはわからなかった。人と出会う場所としてのNoteの価値

いやーーー面白かった。

最初に戻りますが、会全体を通じ一番「なるほど!」と思ったのは、「noteは人に出会う場所」であるというところです。

正直なところ、僕自身がノートを始めるようになるまでは、「noteってどういう場面で見るメディアなんだろうか…」というのがあまりしっくりきていませんでした。

検索するならGoogleだし、何か知りたいと思ったら企業の公式情報を見るし…。
いや、もちろんその過程で、noteに掲載されている個人の発信にたどり着くこともありましたが、あくまでそれは結果論であり、「noteのコンテンツである必然性」までは感じられなかったからです。

でも今思えば、その時の僕の情報スタンスって「情報を求めていたからなんだろうな」と強く思わされます。

noteは情報そのものというより、「詳しい誰か」に出会う場所。そしてSNSという特性を生かして、交流できる場所。

noteのプレスリリースにもよく「noteはまちをつくろうとしている」という比喩表現が出てきますが、その真意がとてもよく伝わってくる1時間半でした。なるほどなぁ。自分自身がやってみると余計、よくわかりますね。。

私見:改めて編集人材×noteを考えてみる

お話が面白かったのでヒートアップしてしまいました!多分読みづらいですね。すみません!

ここまでのお話を踏まえて、個人的には「編集人材みんなnoteやってみたら?w」という強く思いました。

ChatGPTみたいなツールが登場したことで、「正しそうな情報・ノウハウ情報」を発信する媒体はどんどん増えていくと思うのですが、一方で、「情報を調べているときの自分って、常に&本当に、情報そのものを求めているか?」というとそうでもなかったり。

もちろん「何かを知りたい」という知的好奇心に応じるような、ノウハウ記事の需要もありますが、情報を求める背景に「だれかの声を聞いて安心したい」みたいな背景がある場合は、ChatGPTみたいなAIツールで論理的に導き出された文章よりも、noteみたいに「温度感のある個人の発信」の方が響くんじゃないかなと思ったり。ロールモデルが見えない今の時代だからこそ、人とつながれる場所って貴重だと思うんですよね。

そういう意味では「自分という個人」を発信できるプラットフォームって改めて、「いいな」と。note的な「ブランディング」視点がものをいうメディアでどう戦えるかって、今後の編集人材として生存する上でも一つ重要なポイントなのかなとも思ったりします。タコみちさんがおっしゃっていたように、「noteで自分自身をうまく見せられる人はインタビューも上手」というお話も「なるほど」と思ったりしました。

うおー僕自身もっとこれからノート頑張って更新してみせます。よっしゃ頑張るぞー。

改めてタコみちさん、スペースに参加してくださった皆さん、ありがとうございました!

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