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読書感想文「どうしても頑張れない人たち―ケーキの切れない非行少年たち2」

先日note投稿記事から、Twitterフォロワーさんより紹介していただいた「どうしても頑張れない人たち―ケーキの切れない非行少年たち2」

やっと読み終えました。やっとの訳は、物凄く考えながら読んだからなんです。

支援者という言葉すら知らず、一つの文章、一つの言葉掛け、全て自分と生徒の会話に置き換えて考えてしまいました。

生徒に「頑張れ」と言うべきなのか、黙って見守ってここぞとばかりに褒めればいいのか、見守るって難しいですね。

ここで更に悩んでいるのは、私はピアノの演奏方法と、楽譜の読み方、音楽の解釈を教える仕事に就いていたつもりでした。が、この本を読んでいると、支援者にならなくてはいけないのか、ピアノの先生は支援者としての声掛け(生徒&親御さん)も必要なのだろうか?って言うか、私って支援者になりたかったの?ならなきゃいけないの?って悩みました。

生徒の対象が子供が多いから、子育て、子供の教育、発達、成長の一環としての習い事なのだろうか?だったらピアノの先生もスイミング、書道、バレー、ダンス、そろばんの先生も全部幼稚園の先生や保育士さんの資格が必要なのでは。あるいは発達心理士などの資格が必要?

私は本当にピアノしか学んでこなかった。正直中学高校と福祉部に居たので、社会福祉に興味はあった。が、音大に入ってからは、指導法も学ばなかったし、経営も学ばず社会に放り出された。今となってはピアノや音楽の勉強ではなく他のことを学ぶべきだったと後悔している。

演奏家になる人と、指導者になる人、全く音楽とは関係ない仕事に就く音大生も多い。私も卒業後は一般事務員だった。こう考えると、看護師さんの様な特別な資格をピアノ指導者にも必要では無いだろうか?だって大切な子供を預ける訳だから。大手音楽教室講師資格も音楽的な分野のみです。指導者には音楽以外の指導力が必要になっているのではないでしょうか?

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