画像1

あなたのすべてを好きになるまで

田辺マモル
00:00 | 00:00
僕の歌に「ラブストーリー」というのがあるんですけど、もともとはこんな歌でした。


あなたのすべてを好きになるまで Capo=2

僕はあなたの声が好きです C
初めて電話をしたときから Fmaj7 C
それは気持ちよく晴れた春の朝でした Fmaj7 C Am
うしろで小鳥のさえずりが聴こえました Dm7 G7
僕が「おはようございます」と言うと Fmaj7 C
あなたは「おはよ」って言いました E7 Am
とてもすがすがしい声でした Fmaj7 G7
あなたの声は C

僕はあなたの脚が好きです
はじめてドライブしたときから
あなたはショートパンツをはいてました
僕の助手席に座った初めての女性でした
それはセクシーというよりも
少年のように健康的で
まぶしいほどまっすぐな脚でした
あなたの脚は

僕はあなたのしぐさが好きです
いっしょにモス・バーガーを食べたときから
あなたはこんもり挟まったレタスのかたまりを
崩さずきれいに食べようとがんばっていました
雀みたいなかわいい口もとが
もぐもぐとお行儀よく動いて
ハンバーガーごと食べてしまいたいほどでした
あなたのしぐさは

僕があなたのすべてを好きになるまで Fmaj7
時間は要りませんでした C C7
そばにあなたがいれば他には何もいらない Fmaj7
そう思えるまで C
いっしょに図書館へ行って Dm7 G7
いっしょにビリヤードをして Em A7
いっしょに夕陽をながめて D7 G
その日一日で充分だったんです F G C
あなたのすべてを好きになるまで Dm7 G7 C

僕はあなたのぬくもりが好きです
今でもソファに寝っころがって
背中や足をくっつけて本や映画を
観て過ごす休日が一番やすらぎます
もちろんはだかのあなたのぬくもりも好きです
あなたはパジャマ越しに伝わる
ぬくもりの方が好きだって言うけど
あなたのぬくもりが好きです

僕はあなたのまじめさが好きです
二十歳のあなたに愛してるって言ったとき
そんな言葉は一生に一度言われればいいんだと
「ありがたみがなくなるじゃない」って怒られました
二人が初めて出会ったときから
20年目の誕生日おめでとう
僕はとってもうれしいんです
誕生日おめでとう

僕はあなたの顔が好きです
こないだ電車で見かけた若い子に
惹かれてしまって見惚れていたら
あなたに似ていることに気づきました
今もう一度出会ったとしても
またあなたを好きになるんだなって思うと
うれしくなってにやけていたら
その子ににらまれました

僕があなたのすべてを好きになるまで
時間は要りませんでした
そばにあなたがいれば他には何もいらない
そう思えるまで
いっしょに図書館へ行って
いっしょにビリヤードをして
いっしょに夕陽をながめて
その日一日で充分だったんです
あなたのすべてを好きになるまで

僕はあなたの思い出が好きです
いつか僕の頭が呆けてしまったり
心が石のようにかたくなって
何も感じなくなってしまっても
あなたへの気持ちとあなたの記憶を
失わないようにこの歌を作りました
歌えば僕は思い出します
あなたのすべてを
そのときに言ってもいいですか?
愛してますと

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?