『アフターコロナに会いましょう -note版-』 #3 - インド 湖までの道で -
こんにちは。写真家のMiNORU OBARAです。『アフターコロナに会いましょう - note版 - 』の連載を第3話目です。今回も、文末に有料写真ギャラリーをご用意しました。
こちらの記事は、先日発売になった写真集『アフターコロナに会いましょう - 完全版 -』とともにお読みいただくと何倍もお楽しみいただけますよ。
今回はインドでの出会いのエピソードをお届けします。かなりのお気に入りの村。長い滞在もあってか、ここではたくさんの出会いがありました。
その中のひとつのエピソード。まずは朗読版を。
この村には大きな湖があって、僕はそこが大好きで、滞在期間中毎日のように通っていました。
何か目的があるわけでもなく、誰かに会いに行くわけでもなく、ただただきらきら光る水面を眺め、風の音を聞いて、ぼーっとしているだけ。毎日そんな時間を過ごしていました。
村の中心からその湖までは何通りもの道があって、最初にうちは毎日違う道順を選んで向かっていました。
彼女たちに出会ったのは、その何日目かの夕方でした。
その日は、その村から少し遠くまで足を伸ばしていた日で、湖に向かったのはもう夕方近く。その道すがらで出会いました。
白壁の家が立ち並ぶ美しい区画を抜けて、南側の道から湖に抜けようと歩いていると、家の前で遊ぶ彼女たちが呼び止めてくれました。
なぜだか僕は、旅先でよく呼び止められるのですが、この時もそうでした。
彼女たちは兄弟や近所の友だちとの遊びの最中で、僕も混ぜてもらいました。相変わらず、インドの言葉は3つほどしか話せない僕なのに、なぜか仲良くなれるんですよね・・・。
難しいことを考えなければ言葉の壁って、実はそんなに高くない。もともと僕なんて、日本語でも大したことを話してないですからね。「すご!」とか「マジで!」とか、「ありがと!」とかで無理やり会話を成立させるタイプなので・・・。こういう時には、それが功を奏するのでしょうか。笑
でも、冗談はさておき、「楽しい」や「好き」に言葉なんていらないと、いつも感じます。
その証拠に、何を話したか、なんて覚えちゃいませんが、「楽しかった!」という感情と彼女たちの最高の笑顔は今も心に鮮明に残っていますから。・・・あ、それと、「また会いたい」という気持ちも。
この日も、結局長い間ここで子どもたちと遊んでいました。家の前であまりにも騒ぎすぎて、お母さんに叱られるまで・・・。
結局湖には間に合わなかったけれど、別れ際に「また来てね!」と言ってくれたのもちゃんと伝わったし、手もずっと振ってくれたし、また僕はここに戻って来ます。
そうです。これは、『アフターコロナに会いにきた』への序章です。
本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
この村、本当に穏やかでおすすめですよ。
ここからは有料写真ギャラリーです。この村の様子がたくさん。それから詳しい位置情報も掲載しますので、よろしければご覧くださいね。
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