自分でコントロールできないものに目を向けるな
以下はこちらの音声内容をテキストに要約したものです。
私は学習塾に務めているのですが、先日、担当の生徒と話していて、模試の結果が思ったより良くなかったという悩みを聞きました。
原因を追求すると、模試の会場や雰囲気にのまれて、いつもの力が出せなかったようです。
他の受験者が高度な話をしているのを見たり聞いたりして、不安になり心臓がバクバクし、試験前から大きな焦りを感じたとのことでした。
その生徒が本当に気にしていたのは周りのペースや高度な知識ではなく、自分の心の働きでした。
他者の言動や変えられないものに過剰に気を取られ、結果的に緊張が高まりパフォーマンスが下がってしまったのです。
この話を通じて、コントロールできないものに過度な注意を払うことは意味がないなと改めて感じました。
古代ローマのストア派哲学者エピクテトスの言葉に「物事は我々次第であるものと我々次第でないもの」とあります。
周りのレベルや高度な知識は我々次第でないものであり、それに意味を見出すことはできません。
具体的な例として、上司のきつい言葉に傷つくことは、その言葉自体に意味があるのではなく、自分がその言葉に傷つく瞬間に初めて意味を持つという考え方があります。
同様に、試験の雰囲気や周りのペースに意味はなく、自分の心の働きに焦点を当てることが大切です。
結局、自分がコントロールできるものにフォーカスすることが、緊張や不安を減少させ、良い結果に繋がるのだと思います。
受験に限らず、人間関係や仕事においても同じです。
自分が変えられないものにエネルギーを使うよりも、変えられるものに注力しく方が良い人生を歩めるかなと思います。
ちなみにエピクテトスの考えが詰まった「人生の授業」という本はオススメです。
人間関係に悩まれている方は、ぜひ手に取ってみてください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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