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そもそも成長って、なんでするの?

以下は音声内容をテキストに要約したものです。

今回のテーマは「そもそも成長って何のためにするの?」という問いかけです。

特に、「もっと成長しなければ」と危機感を持っている方向けの内容となります。

結論から言うと、成長を目指す前に、その成長をなぜしなければならないのか、その目的を深く考えるべきです。

私は、充実した人生を送り、最終的に「自分らしい人生を歩めた」と感じるために、私たちは成長するのだと考えています。

つまり、成長は幸福を追求するためにあります。

アリストテレスを含む多くの哲学者が言及しているように、私たちの全ての行動は、究極的には幸福を体験するために存在します。

成長というのは具体的には、スキルの向上、知識や思考のレベルアップ、人との出会いや仕事を通じての成長など、今までできなかったことができるようになることを指します。

しかし、成長の目的が幸福に直結していない場合、その成長は逆にストレスの源となり得ます。

例えば、クレーム対応のスキルが向上したとします。

確かに、クレーム対応能力が上がることはプラスに働くこともありますが、それが本当に自分の幸福につながるのかは疑問です。

私自身、学習塾で働いている中で、理不尽なクレームに対しては基本的に無視するというスタンスを取っています。

感情的になって非難するタイプのクレームには一切耳を貸さないようにしています。

もし、クレーム対応が上手くなったとしても、その結果、クレーム対応を専門に任されるようになってしまったら、それは果たして幸せなのかという疑問が残ります。

さらに、「ビジネスの未来」という本では、過去30年間にわたって経済が全般的に低迷しているにも関わらず、人々の生活満足度や幸福度は大きく改善しているというエビデンスが提示されています。

これは、経済成長が直接的に幸福につながっているとは限らないことを示唆しています。

著者の山口周さんは、ビジネスの歴史的使命が終了しているという仮説のもと、様々なエビデンスや洞察をもとに、我々がこれからどうすべきかについて考察を深めています。

このように、成長を追求すること自体は問題ではありませんが、その成長が本当に幸福につながっているのか、という視点を持つことが重要です。

成長を目指すことで、より充実した人生を送ることができるでしょう。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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