幸せを求めるほど、幸せになれない理由

以下は音声内容をテキストに要約したものです。

今回は「幸せを求めるほど幸せになれない理由」というテーマでお話しします。この話は、現在幸せでないと感じている方々に向けたものです。

心理学の分野では、幸福の逆説という現象が研究されています。

これは、人々が幸福を強く追求すればするほど、不満足やストレスが増し、結果として幸福度が低下するというものです。

さらに、幸福への期待が高い文化や社会では、実際の幸福度が低いというデータもあります。

SNSでは、世界中の人々が幸せそうな生活を送っているように見えます。その結果、自分の生活と比較してしまい、幸福度が下がる現象が起こります。

実際、SNSの使用時間が長いほど幸福度は低くなるという研究結果もあります。

これは、幸せの定義やレベルが理想化されすぎ、理想と現実のギャップに苦しむことになるからです。

幸福に対する理想が高まると、現実とのギャップで不満やストレスが増し、幸福度が下がることになります。

特に経済的に恵まれている国の人々は、幸せに対するハードルが高く、結果として幸福度が低くなりがちです。

この現象を説明する際によく引用されるのが、アメリカの心理学者バリー・シュワルツの「選択のパラドックス」です。

選択肢が増えることで自由度は高まりますが、同時に決断の難しさや後悔の可能性も増えます。

今、幸福に関しても多くの選択肢があり、それぞれが自分にとっての幸せを定義することになります。

しかし、多くの選択肢から一つを選ぶと、他を捨てることになり、後悔の可能性が増え、幸福を感じにくくなります。

では、この時代に生きて幸福を勝ち取るためにはどうすればいいのでしょうか。まずは、今ある自分の幸せを深く味わうことが大切です。

自分の生活に感謝し、小さな幸せを見出し、それを深く味わう「幸福感受性」を養うことが重要です。

次に、SNSの付き合い方を見直し、比較による不幸から自分を守ること、そして自分にとっての幸せな生活を自分軸で考えることが大切です。

外的基準でなく、内的基準で自分の幸せを定義づけることが、真の幸福につながります。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。それでは、良い一日をお過ごしください。


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