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続 ここに、赤ちゃん居るの?

このままではまずい。でも、突然私がぶちギレ倒しても夫は理解できないだろうし、嫌な思いしかしないだろう。
私も夫も、お互いが憎いわけでも意地悪してやろうと思っているわけでもない。要するにコミュニケーション不足だった。いいタイミングは無いか…とじっと堪えていたある日、Jくんが寝起きで大癇癪を起こした。

その日、私は早朝にリビングへ移動しており、寝室にはJくんと夫が寝ていた。何か、2人の話し声がして「起きたんだな」と思っていたら突然癇癪+号泣でリビングへやってきたJくん。この数ヶ月、寝起きでこんなに崩れることは無かったため、何かあったんだろうなと思ったがその場に居なかったので原因不明。夫はJくんが癇癪を起こしているとは思っていなかったようでいつも通り、自分のことだけやって出勤していった。
私はなんとか癇癪を治めようとしたが久々の大癇癪で治らず…その日は休める状況だったため保育園はお休みして一日2人で過ごした。幸い日中になると調子を取り戻したようで、夕方も療育には行く事ができた。

翌日、LINEでJくんの送り迎えのやりとりをする中で前日は癇癪が酷すぎて保育園を休ませたと夫へ伝えると「熱でもあったの?」と。
本当に、本当になんにも伝わっていないのだなとガッカリする反面、タイミング キタ!と思い最近私が感じていることを長文LINEしてみた。
Jくんにとってルーティンへのこだわりがどれほどストレスになり得るか、夫の言動でどれほどJくんと私がストレスを感じているか、これから乳児が生まれるのに不安しかないこと、私がJくんに必要な対応をあなたに充分伝えられていないので悪いと思っていること…また、毎朝Jくんはどのようなルーティンがあってその時にどういう注意が必要なのか資料を作ってお渡しします。といった内容だった。
夫からは「Jくんがママ、ママとなるとどうしていいのかわからなくなりイラついて態度が悪くなっている自覚はある。チャンスをください…」といった返答が返ってきた。

そこから少しずつ夫の言動が変わってきて、私もああいう時はこういう順番、こういう時はこういう言い方の方がいいなどなるべく多く伝えることが出来てきたように思う。

いつも途方に暮れるJくんの癇癪がきっかけで夫婦の関係が改善し始めている。子どもが大切であることが原動力となって大人が壁を乗り越えられることがあるのだなと、子どもが居てくれることで強くなれるとはこういうことなのかなと感じる出来事だった。Jくん、ありがとう。

当のJくんは5才目前の今も相変わらず指しゃぶりは続いており、いつでもどこでも「だっこして!」と甘えまくりだがなんとなく"赤ちゃんがお腹に居る"ということは分かっているようだ。妊娠7ヶ月も近くなりいつでもどこでもはだっこしてあげられなくなってきたので「おんぶだったらいいよ」と答えると「お腹に赤ちゃん居るから?痛いの痛いのとんでけー!」と言ったり、ふとした瞬間に「お腹に赤ちゃん居るの?」と聞いてきたりする。
ただ、赤ちゃんがお腹から出てくることとイコールにはなっていないと思うので彼が理解できるように少しずつ伝えられたらいいなと考えている。

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