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過疎化地域とクソ面白くね?で戦う
空き家数全国ワースト1だという山梨県。
いまぼくは甲府盆地の東側、比較的東京寄りにあるぶどうの郷、勝沼に滞在しています。
兼ねてからこの勝沼にある大きな古民家とその倉庫や蔵を残したい、というこの家の当主の希望を聞き、片付けや部分改修を手伝っています。
シェアハウス、ゲストハウス、コワーキングスペースなどの活用を見越して改装中です。
(先に改装した倉庫 / お茶できるくらいのスペースになってます。)
関わるようになって2年経って物が片付いて、ようやく母屋が生活できるレベルの環境になってきました。
住みたいひとは住めます!
時間かけて大きいプロジェクトーー東京の仕事をもってきたりーーを移植しつつ住む人を探していこうと思ってます。もし住みつつ山梨で仕事さがしたい〜なんか一緒にやりたい〜ってい人いたらすぐ住んでください。
ちょっと癖のつよいおじいちゃんの”グレープスビレッジ”構想を理解して手伝ってくれる人であれば歓迎します。
身の回りのなんにでも自作のグレープスビレッジシールを貼っちゃうかわいいおじいちゃんです。
(このセンス!)
ぼくはそこに滞在しつつ最寄りのワイナリーでワインの仕込みの手伝いをしています。
いまはちょうどぶどうの収穫時期です。
(ぶどう狩りできるところもあるし遊びきてね。)
収穫したのをすぐにそのまま果汁を絞って、製造の樽にいれていきます。
勝沼にはこんな写真の感じのタンクでワインを作ってるワイナリーが大小70個くらい?あります。
どこもオリジナルの製法でワインをつくっているので同じ地域で取れているぶどうでも、それぞれ違った風味のワインが出来上がります。
生搾りブドウジュース
週末はこのたくさんあるワイナリーを歩いて巡りながら試飲して気に入ったワインを買っていく観光客が結構います。
車つかわないとだいぶ歩くんですけど、みんな飲むのが目的で車運転できないのでせっせと歩いてます。
いまやっているのはぶどうの入った籠を機械の投入口に持ち上げて入れる力仕事です。
結構足腰を使います。普段僕がしているこの作業しているのは畑作業の合間でバイトにきてくれるおじいちゃんたちみたいです。
タフなおじいちゃんばっかり。
2年間ちょこちょこここらへんに通っていたのですが、実際近所で働いてみるとこの地域のことがしっかりわかってきます。
今働いているワイナリーの社長がいうにはこの周辺のワインに関する労働従事者の平均年齢は70歳を超えているといっていました。
2025年問題と呼ばれる団塊の世代が全員75歳以上のいわゆる後期高齢者になる年まであと5年、働いてみておじいちゃんたちに歳をきくとやはりほぼ70歳以上でした。
なのでこの問題をとてもリアルに感じることができました。
収穫を終えてぶどうを運び入れてくるときも、運転大丈夫なのかなあっていうおじいちゃんが運んで来ます。
高齢者の運転の問題がニュースにもなって世論になってる昨今、やっぱりちょっと怖いなと思うけど、もうおじいちゃんが運転しないとどうにもならないところまできています。
反対に若い人の人口について。
この僕の働いているワイナリーがある区(住所上の町とはちがうぽい)の15歳以下はたった1人だそうです。
最寄りの小学校も1学年10名前後だそう。
この地域で若い人みるには、車を少し走らせたローソンにいくと、やっと店員さんたちが若い人です。
これを体験するとああ〜まじで日本人って減って行くんだなっていうのがわかります。
改めて、東京まで2時間くらいのこの地域で、この過疎具合かあ〜〜っていうのが身にしみます。
過疎化、思ってるよりやばい。
今後すこしこの山梨にとってチャンス?になるかも?のプラス要素としてはリニア開通の時に山梨駅ができることでしょう。2027年開通予定です。
(駅ができるのは甲府の南の方なのでこの勝沼には恩恵はすくないかもしれません。)
本当に人手不足になったときにこのワイナリーたちは、ぶどう畑はどうなってしまうのか。
これは勝沼に限らず日本全国の地方都市で抱えている問題です。
ちょっと行く先暗いなあとおもうようなことばかり、。
IoTで人手不足解消する、みたいなことも唱えられているけれど、いまだにエクセル使わずにノートで帳簿つけてるような文化のところには、徐々にそうなっていくということはあまり考えられません。
考えられそうだな〜とおもうのはいきなり全てを塗り替えるパターンです。
もう働き手がいなくなって畑も動かす人がいない、どうしようもないってなった時にぜんぶを統一する巨大資本が来るときだったりするのかなあ、なんて思います。
ぶどう栽培もいろんな人の畑の土地が入り組んで点在して、農道はせまくて、どこのワイナリーに収穫物を収めるか、どの品種のぶどうを育てるかもばらばらなのを、全て一元化することができたら移動効率、消毒や除草などの手間をかけるタイミングを一回に集約できる、収穫の効率があがって、ワイン工場もむちゃくちゃでかい工場が一個できて収穫したらとにかくそこに集めればいいし、今は各ワイナリーが個別に人を雇ってやってる絞りの作業だとかも自動でロボットがやってくれる。
そうなってくるといま人間の手によって、つくられている、たくさんあるワイナリーが競争しながら作ってきた来た歴史がどんどんなくなっていっちゃうかもしれないなあという未来が想像できます。とても悲しい。
それでも、ワインの里としても続いていかないこと、人がいなくなって本当になんにもなくなっちゃうことはもっともっと悲しいかもしれない。
そんな未来が現実的に待ち構えてるかもしれないのが、いまの人口減りゆく日本の定めだとおもいます。
桶で服洗ってた時代からみれば全自動洗濯機が洗濯の時間を減らして来たみたいに、社会って確実に合理的にはなっていってます。
機械がやるぶん人間は他のことができるので豊かさの総数でいったら新しいものが入った方が豊かなんだろうってことは想像できます。
むちゃくちゃでかい企業ができたらつまらなさはあるけど、雇用とか仕組みとか、ビッグデータによって収穫量などは安定するでしょう。
こういう風に人がいないことによって街単位で環境が激変するのを目撃しなければならないかもしれないのが次の時代な気がしてます。
そんな時がくるかもしれないし、今後政策で海外から移民がめっちゃきて、それもそれで日本じゃなくなるみたいに人手不足は別の問題にすり替わるかもしれない。
未来は完全には予測できないけれど、
少し抗ってもいいんじゃないか、というか、また別の道をつくるということがぼくに与えられた使命です。
唯一、その村社会の中で危機感をおぼえてもう動かないと何も残せなくなる!まずい!っていろいろやってきたのが当主のおじいちゃんです。
おじいちゃんが東京新聞に乗ってた僕らパーリー建築の記事を見つけて連絡してきてくれました。
おじいちゃんは村の人たちからは変わり者っておもわれてて、
「シェアハウス?コワーキングスペース?わけわからんわ!」
って冷たくあしらわれてました。それを横でみてていままでひしひしと感じてきました。
やっと今回ぼくが地域に働きにいって、「まじで人くるし手伝ってくれるのか!」となるとめちゃくちゃ喜ばれています。
しかも僕も地域のことをめちゃくちゃ学べました。
仕事もこれがあるぞ〜困ってるからあっちいけこっちいけって話もたくさん聞きます。
「地球は丸いっていったひとも最初は理解されてなかったんだな〜」みたいなエピソードです。
そしていいことは他にも、生活コストが、家が、土地が余ってるのでめちゃくちゃ低いです。家賃かからないです。
ネット、(まだ引いてないからおそらくだけど)誰も使ってないから、WIFiまじで飛んでないからきっとスーパー速いです。 (十日町のギルドハウスは専用回線だからウルトラ速い)
子供できたら、まちの宝です。きっとみんな面倒みてくれます。
子育てしたいひととか、住んでほしいな〜〜。
地域の人からしたらよそ者が、若い奴らがいきなりどっとやってきて、わけわからん、みたいになるかもしれないけど、実際に貢献すれば理解してもらえるし喜んでもらえるし、しかもその貢献のハードルがめちゃくちゃ低いし、わけわからんやつが集まって楽しく暮らしてたら、とりあえずワイナリー自分でやってみる?みたいになって、そういう人口減少のピンチの流れから一個でもワイナリー守れたら
クソおもしろくないですか?
そういうことをやっているので興味あるひとは是非連絡してください。
車でよく東京と往復してるので乗ってってください。
あと勝沼ぶどう郷駅っていう中央線の駅が車で10分です。シェアサイクルもあります。
収穫おわったらつぎは紅葉〜〜
ワインは11月くらいに最初のが完成するらしいです。
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