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宣言解除と人の繋がり。

非常事態宣言が出てから迎えた土日。窓から眺める景色はいつもと変わらない。いつも通りの空と住宅街が存在し、意外と車の音も聞こえる。
情景はいつも同じなのに、人々の行動がいつもと違う不思議な世界になったなと、感じてる夕方です。


前回、キンコンの西野さんが言っていた「コロナは時代」という内容の動画をまとめたnoteを書きました。

見えないからこそ、テレビや安易な情報からではなく、ちゃんとした情報を探しまくる事が重要です。(それこそ国の情報とか見て見たりする。)
そのためにも、西野さんが「実効再生産数」(”感染者数”はあまり意味はない)と超重要な事を言っていたので、まとめてみました。

と現状の対応について考えたのですが、
コロナは一気に時代を変えたからこそ、この先どうなるんだろうかと「この先の社会の変化」と「どの様にして生きたら良いのだろうか」を想像してみました。

コロナは時代

コロナを良い側面から捉えると、より社会の効率化を加速させるんなど、
「この状況で社会を回し、終息後にも良い影響を与える様にして下さい」
という全員が解かないといけない問いを与えてくれました。

この問いによって、より選択と集中を考えないといけなくなったり、政治のあり方や各国の政治力が明確化されました。
労働生産性の向上も含めて、日本にとっては見直す良いタイミングになっているはず。
(日本とは言っても、個人と企業だけかな。政治のシステムは誰が見直してくれるんだろう。)

この先の社会変化

コロナの状況
非常事態宣言が解除された後でも、感染力が強いため地味に残っているのではないか。なので本当に解決する時は、国民の6割程度が感染し集団免疫がつき、季節風邪やインフルと同じ扱いになる時だと。
多分それはワクチンが開発された後になると思うので、早くても来年以降かなと思っています。

①コロナによる影響
なので今年は自粛ムードが続き、
特に営業を自粛している業界などで変化が起こり、社会の風習や古き良き文化も消えていきそうな気配があります。

社交辞令としてのキスやハグから、居酒屋での提供方法まで、「接触」から距離を置かれた社会はどうなるのか分かりませんが、消えるモノも多そうだなと思います。(ドアノブとか消えたりして。)

②テクノロジー、インターネットによる影響
その反面、現実社会からインターネットに流れるので、テクノロジーの更新し続けます。

”ZOOM飲み会”の様にリアルの場でなくても「繋がる事」が出来るテクノロジーが増えるでしょう。
さらに今まではホワイトボードを使う様な細かな議論のために集まっていましたが、これらをオンラインでするためのテクノロジーが生まれ、より集まる理由がなくなると思います。

この様に人間の不満や課題が存在する限り、テクノロジーの変化は止まりません。

時代の変化の要因

今回社会を変えたのはコロナでしたが、普段はテクノロジーの進化がメインです。
今は「VUCA」という先が見えない時代と言われています。
情報社会学者の公文俊平さんによると、これは主に2つの要因の重なりから成り立ってると言われてます。

その要因とは、
「第三次産業革命」「第一次情報革命」です。
つまり、”3Dプリンタなどのコンパクトな工業製品によるモノ作りの効率化”と、”ビックデータなどのインターネットを元にした情報活用化”の2つのテクノロジー変化が重なりあったためです。

この様に今はテクノロジーを用いて、今の課題や不満を解決する手段を生み出してる時代です。
元々2つは別々に存在していましたが、より良い物を求めた結果、
それぞれが繋がり合う「量から質への転嫁」が大きな変化のエネルギーを生み時代を動かしたため、予測が難しい時代になっています。

ちなみに公文さんは、今は「手段」を解決を考える事がメインの時代だが、2050年頃には「目的」がメインになる時代が来ると主張しています。
つまり、情報を使った「創造」がメインになる時代だそうです。

変化の中で生き続けるために

でも今書いていて息苦しいんですよね。(そう感じさせてしまったのならスミマセン。)
ここにきてサバイバル感を感じて、平凡な日々を願いつつも、過去に戻った歴史はないからこそ、今の平凡を考えないとなと思っています。

時代の変化が早過ぎて、人の考えの変化が追いついていない。というか変化すら気づかないくらいのスピードだったのかもしれません。
だとしたら、コロナは平凡な生活を壊したのではなく、平凡な時代ではない事を可視化してくれたのかもしれません。(そう捉えるしかない。)

そんな時、自分だけではどうしよもない不安を抱え、人々は繋がりヒーローを求めると思います。
だからこそ、政府に”ちゃんとしてくれ”と、過去何度も裏切られているのに期待して批判するんだろうなと。(3月に内閣支持率が上がったのも期待による不安があったと思う。)


もし今、コロナ感染した人が分かるマップがあり
このマップのおかげで、徐々に通常な活動が出来る様になり、閉じこもった生活からより早く離れられ、通常に近い活動が出来るヒーロー的な物が存在したとしたら、どのくらいの人が望むだろうか。

つまり、自分たちの健康と経済活動を引き換えに、監視社会というヒーローが現れる事を望む人はどのくらいいるかを意味している。
多分、日本人のほとんどが嫌がるだろうが、これを中国人は受け入れ、今は日常が戻りつつある。

これは中国だからと捉えるのか、人権を尊重しながらも激しい変化に対応するためにトップに権力集中する方を選ぶのか。

個人的には、これをやったら日本人は受け身になって祈る事しかしなさそうなので反対ではある。(反対に中国人のパワー凄い。)

日本社会はどこに向かうべきなのか

じゃ政府でも監視社会でもなくて、誰がヒーローになるのか。
個人的には「国民の空気感」だと言いたい。
コロナによって生まれた共通体験を元に、助け合う事が大事だと自覚した人々によって生まれた温かい空気感が大事だと思う。そんな共通の空気感がヒーローになる事を願いっている。

でもそんな空気感は、コロナをもってしても全体には浸透してないのかもしれない。多様性や自分らしくあるを変に解釈した人たちによる倫理観の破壊だ残っているのかもしれない。
この倫理観というのはルールや法律ではなく、暗黙の了解で成り立つからこそ難しい。
この共同体意識は、グローバル化によって違うモノが入ってくるとバランスが崩れやすいが、以前までの村社会、少なくとも核家族化する前までは存在していたと思うから、日本人的には可能ではある。

改めて「繋がり」を意識し始める事で、支援や応援の風潮になるのを願う。

でも以前までの共同体意識は、「違う意見を否定する」という悪い面が存在していたと思う。なぜなら、その時は明確な正解があったから。
これをやっていれば正しい、救われるみたいな感覚が共有されていたからだと思う。
今は明確な正解がないからこそ、人への理解共感が進めばなとTwitterを見てて思う。少なくとも価値観は同じでなくても、理解しあえる部分を探す人が増えれば良い。

もう”自分が良ければ”ではなく、「良い”繋がり”を維持するためは」を考える時代なのかもしれない。アフターコロナは、共通体験による、繋がり助け合いが大事だという空気感が人々から生まれて進む事を願いながら、また考え続けていこうと思います。

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