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【サステナブルファッション】CARL VON LINNÉ新作試着レビュー【6/10(土)発売】

ブランドコンセプトに惹かれ、応援しているサステナブルアパレルブランド・CARL VON LINNÉ(カール・フォン・リンネ)。
その新作、2023秋コレクションが6/10(土)18時から発売されます🎉

私は先日、発売に先立って開催された試着会に参加してきました。
今回は、私が実際に袖を通した感想をお伝えしたいなと思います!

なお、今回発売される全6アイテムのうち、個人的におすすめなロングシャツの感想を重点的に書かせていただきました。シャツ好きの方、必見です!
ぜひご覧ください!

【CARL VON LINNÉとは?】社会問題を考えるきっかけとなるブランド

レビューの前に少しだけ、私が惹かれているブランドコンセプトについてお話させてください。

CARL VON LINNÉは、2021年にオリエンタルラジオの中田敦彦さんが立ち上げたサステナブルファッションブランドです。現在は福田萌さんがディレクターを務めています。

CARL VON LINNÉがブランドコンセプトとして掲げる理念は3つ。それは、『完全受注生産』『日本産』そして『原価率65%』。その背景にあるのは、アパレル業界が抱える課題への提言です。

アパレル・繊維業界は「世界第2位の環境汚染産業」と国連から指摘されています。その要因は、ファストファッションの仕組みが生んでしまった構造上の歪みにあるそうです。

世界では、年間約50万トンもの服が廃棄されていると言われています。そこには売れる前の新品の衣類も多く含まれます。早く・安く市場に流通させるために、売れる見込み以上の大量の服を工業的に生産する。そして余ったら捨てる。すっかり当たり前になった「安い服をすぐ買える」利便性が、大量廃棄という現実を生んでいるのです。

その構造に疑問を呈し、CARL VON LINNÉが出した答えが『完全受注生産』でした。秋に着る服を初夏に注文し、出来上がりを楽しみに待つ。たったこれだけのことで解決できる課題がたくさんあることを、私はこのブランドから学びました。

――CVLのブランドコンセプトは「未来のために、知性の上に着る」

ファストファッションへのアンチテーゼを強くやさしく発信し、「考えるきっかけ」をくれるCVLに私は賛同しています。

原価率65%の衝撃

さらにCARL VON LINNÉは、生産者の顔が見えることと、技術力に裏付けられた本質的な「良い服」を届けることを目的に『日本製』をコンセプトに掲げています。良い服を、日本で、完全受注生産・小ロットで作ろうとすると、避けて通れないのがコストの問題。CARL VON LINNÉを、お金に余裕のある人しか手が出せないハイブランドにせず、なおかつ生産者にも適正な利益を渡した。それを実現するのが『原価率65%』という衝撃の価格設定でした。

広告費をかけず、YouTubeやSNSを中心とした情報発信で集客し続け2年。こうしてブランドの活動が続くことこそが、サステナブルな社会の実現を訴えるメッセージになるのではないかなと思うのです。


さて、お待たせしました!ここからレビューを書いていきます!👇

【遠州織物】ロングシャツ・ホワイト(レギュラーカラー/スタンドカラー)

162cm / Mサイズ / レギュラーカラー

私のイチ押し!"大人のこなれ感"とモード感抜群のロングシャツ(ホワイト)。
Yラインが強調され、スタイリッシュな大人っぽさが出てると思いませんか!(自画自賛✨)
気持ちよく晴れた日にこのシャツを着て颯爽と街を歩きたい!そんな印象のシャツでした。

写真では少し伝わりづらいかもしれませんが、袖口が通常より長く設計されている点にも注目です。半分折り返してカジュアル感も出すことも出来るし、袖口を伸ばしたままオーバーめに着用することで、シンプルだけどフェミニンな印象にもなる。デザイナーさんのこだわりが伝わりますね。

実はこのロングシャツ、2021年のブランド立ち上げ時に販売され即完売となった人気のアイテムなんです。再販を楽しみにしていたので、個人的にはとても嬉しい😊

そして、私がお伝えしたいロングシャツの魅力は、そのシックなデザインだけでなく、品質の高さです。

CARL VON LINNÉのロングシャツは、「トヨタ」や「スズキ」など日本を代表するものづくりの原点となった織機開発の技術を持ち、国内トップレベルの腕とも言われる熱い職人さんが手掛ける遠州織物。軽くて滑らかな肌触りは本当に心地よく、きめ細かく織られた生地の高級感にも気分が上がりました。

ちなみにCARL VON LINNÉの遠州織物を手掛けるのはこちらの方。私はこの動画から伝わる小山さんの情熱的なお人柄が大好きです。

【遠州織物】ロングシャツ・ブラック(レギュラーカラー/スタンドカラー)

モード好きにはたまらないブラックのロングシャツ。
シンプルなデザインなので色々な着こなしに合わせやすそうな印象でした。

162cm / Mサイズ / レギュラーカラー

ブラックのロングシャツは、ボタンを留めずにアウターとして着用してもめちゃくちゃカッコイイと思います。(↓こちらのInstagramリールの後半でアウターっぽい着こなしをされていました✨)

【岡山デニム】ロングシャツ(レギュラーカラー/スタンドカラー)

2023夏コレクションからすっかりお馴染みとなった岡山デニムのアイテム。今回はロングシャツで登場です!

162cm / Lサイズ / レギュラーカラー

こちらのシャツ、デニム素材でありながらとっても軽く、ゆったりと羽織るような、さらりとした着心地が印象的でした。襟の形が選べることもあってか決してメンズライクな印象はなく、あくまでもユニセックスなデザイン。好きだなぁ~。

個人的には、アウターとして楽しめそう!と感じています😊
かさね着のまま動いても圧迫感はなし。これを羽織って出かける涼やかな季節が今から待ち遠しいです。

162cm / ホワイト・レギュラーカラー・M / デニム・スタンドカラー・M

コットン スウェット & ノースリーブ ロングジャケット

今回の秋コレクションは他にも、ワンポケットがかわいいアクセントになっているコットンスウェットや、大人シックなコーデを楽しめるノースリーブロングジャケットが発売されます。

スウェットは4色、ノースリーブロングジャケットは2色展開。オシャレを楽しみながら、その服の背景にある物語に思いを馳せることができる、CARL VON LINNÉを私は応援しています。

ファッションデザイナー・村松啓市さんのこと

ここからは再びブランドコンセプトにまつわるお話をさせていただきます。

このCARL VON LINNÉのコンセプトは、デザイナーである村松啓市さんの独自の視点が反映されている部分が非常に大きいと感じています。村松さんは、課題を抱えるアパレル業界に風穴を開ける存在の1人ではないかなと思うのです。

村松啓市さんの想い

村松さんは1981年に静岡県で生まれ、文化服装学院のニットデザイン科を卒業しました。卒業後には高級糸メーカーであるイタリアのリネアピウグループに特待生として留学。その間、世界的ブランドであるラルフローレンにニットデザインを提供するなど、その技術と感性は高く評価されています。

彼が手がけるファッションブランドmuucでは、社会や環境といった「服が持つ物語・背景を発信する」ことを大切にしています。さらにはニットに特化したセカンドブランドAND WOOLでは、製造から販売までを管理し、手仕事と上質な糸によるハイクオリティなニット製品を提供しています。

村松さんがお店を構えるのは静岡県島田市の、茶畑広がるのどかな場所。最近はこの近くに羊を育てるための牧草まで育て始めているというこだわりようです。

村松さんの活動はファッションデザインや素材だけにとどまりません。就労支援事業所と協力し、製造の一部をこれらの事業所に適正価格で発注。社会問題を考えるきっかけをブランドを通じて得る、これはCARL VON LINNÉのブランドコンセプトにも通じる価値ある理念です。

これらの活動からもわかるように、村松さんはただデザインをするだけでなく、その製造過程や社会的な意義にも深く関わり、時代に求められる新しい価値を提供し続けています。その根底には、服作りの仕事を通じて、手の届く範囲の人が幸せになれる「仕組み」を作りたいという想いがあるからではないかなと思うのです。

私も社会の歯車の1人。そして、あなたも

「サステナブル」という言葉を耳にする機会はここ数年で非常に増えました。しかし、まだまだ価値観の本流にはなっていない印象です。だからこそ私は、微力な存在かもしれませんが、この発信がわずかでもその後押しになれば、社会が変わっていくその大きなうねりの中の1つの歯車であれたらとの思いで、何度でもこのブランドの魅力を発信していきたいなと思っています。

私たちは歯車であるからこそ、隣り合う誰かに力を伝えることができると信じて。

最後まで読んでくださり、ありがとうございました😊

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