彼氏の自己顕示欲の強さに今さら気が付いた

彼氏のことは好きななんだけど、1つどうしても気になることがあった。

それは、説教くさいこと。

彼女である私への説教が度が過ぎるのなら、別れも考えるところなんだが、そういうわけではなくて、世の中とか他人に対する批判がほとんど。だいたいはマナーがなってないとか、店員の対応がなってないとか、そういう類の世を憂うような内容だ。

まぁ、しかしその批判対象となる人たちへ横柄な態度をとるかといえばそうでもないので、害はないといえばないのだが、あまり気持ちがいいものでもないし、会うたびに愚痴を聞くとたまにすごくイライラしてくる。

一度どうしてもイヤになって、自分だって完璧じゃないのに他人のことを批判するのはこちらも聞いてて気分が悪いのでやめてほしい、といったが、聞く耳をもたなかった。

先週末も、隣にいた女性2人の食べ方が汚いと口にしていた。そのときは、まぁ、適当に流したんだが、後からやっぱり「あの批判癖はウザイ」。この先耐えてゆけるのだろうか?いやムリな気がすると思い、脳裏に別れがチラついた。ただ、まだ好きなものは好きなので、どうして彼がそんなに説教くさいのかを追求することに。

「説教する人 心理学」

などでググってみた結果、説教をする人間というのはいろんな心理により形成されているようなのだが、彼の場合はどうやら自己顕示欲が強い人らしい。ということに今更気が付いて、自分に少々愕然とした。

ネットで色々読んだ結果、説教くさいこと以外にも自己顕示欲が強い人の特徴といわれている事柄、自分の話をよくする(自慢というわけでなく、包み隠さず話してくれる感じだから素直に聞いてる!)、謝らない(明らかに非があることしか謝らない)、プライドが高い(これは知ってた)、など、にいくつかあてはまるのだ。

そうか、ちょっと頑固でメンドクサイとこがあるとは思っていたが、自己顕示欲が強い男だったのか。というかなぜ今まで気が付かなかった自分!と思ったが、もうすぐ交際2年で、そろそろ脳内麻薬が切れて彼の本性がみえてきた証だろうか。そしてもれなく「自分だって完璧じゃないのに他人のことを批判するのはこちらも聞いてて気分が悪いのでやめてほしい」と訴えたときに彼が返してきた言葉が脳内再生された。曰く、

「一緒にいる相手が○○(私)だから、甘えていて愚痴っている面もある。あと、彼らを批判することで自分はまだちゃんとまっとうに生きているんだと実感している節がある、こんな変な世の中でそうすることが一種の心の支えになっている」

とのこと。(若干、中二病っぽい……w)

これはつまり、ダメな人を見て自分が上位にいることを確認しているともいえるわけで、完璧、自己掲示欲の塊だ。

普通に考えたらメンドクサイ男だったーって感じなんだが、脳内麻薬はラストスパートがかかっているとはいえ、恋人への愛ゆえか、彼の今までの人生を考えると、こじれているのもわかる気がするのだ。

彼はお母さんがかなりヒステリックな人だったらしく、それで子どもの頃はそれで色々苦労していたといっていた。大人になってからは、若い頃に唯一の兄弟を亡くし、お父さん、お母さんもおそらく数年前かそれより少し前に亡くしている。また今から10年前には離婚をして、最愛の子どもと離れ離れになり全く会わせてもらえないなどのことがあり、そのときはだいぶ堪えたようだった。

まあ都度、労いの言葉は多少かけてくれる人はいたと思うけど、仕事の経歴はだいたい経営者ということもあって、仕事やプライベートで数々の荒波を乗り越えても、疲れ果てても、どんなに悲しくても、男だし、いいオジサンだし、家族もいなくなり、おそらく側にいてほめたりがんばったね、と言ってくれる人はたぶん今までいなかったのだと思う。(前の奥さんと別れてからわたしと付き合うまで恋人はいなかったといっているので)

ということで、私は、やっぱり側にいて力になってあげたいなと思った。そして、批判癖のナゾがちょっと理解できて、モヤモヤが晴れたのであった。彼の闇の深さに気が付いたことによって、彼の愚痴を聞く(流す)広い心が形成されたことを祈るばかりだ。


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