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物事が動く時って、いつも光のスピード

 ずーっと動かないと思っていたことが、ある日いきなり動いた!となる時ってありませんか?
 今までどんなにもがいても、どうにもならなかったこと。
 それなのに、いったん動き出したら、どうしてこんなに!?と思うくらい、とんとん拍子に物事が進んでいく。

 私が今まで経験してきたことを振り返って、どういう時に起こったんだろう?と検証してみると、今、動きたくても動けないことに対する焦りが消えていくかもしれません。

実例① 就職、転職活動

 何度もnoteで書いていますが、就職活動ではかなりつまづきました。
 就職活動を本気で初めてから2年半、本当に決まらなかったのです。

 本気のニート(身分は大学院生)も経験しました。
 私は社会に必要とされていないんだ…と何度思ったことか。

 まじめに就職活動を行って1年半、就職エージェントにも、
「あなたのような学歴(博士)、年齢(当時27歳)、しかも女の身分で、紹介できる職業はありません」
と鼻で笑われた後、本当にどうしようもなくなって、全く行動できなくなりました。

 それからの半年間、どうしたら”就職しないで”お金を稼げるかを探る日々。
 でもそれすらも全く上手くいかず、最後は「若者の就職支援」を謳っているハローワーク系列の機関に相談します。

 これが転機となりました。
「あなたのように、就職活動の資金もなくなって(北海道からの就職活動は冗談ではなく、百万円単位の費用がかかります)、活動のための費用を稼ぐためにアルバイトをしている人、たくさんいますよ」
と言ってくれ、アルバイトを斡旋(あっせん)してくれるところまで紹介してくれたのです。
 結果的に、これが転機となりました。

 自分と同じような人がいることを知っている人だと、解決策も知っていることが多い。
 自分と同じような人がいるということを知り、解決策を知っている人の出会うまで、かかった時間は2年。

 その後、「普通の就職活動でダメなら、まずは派遣という形で働いてみては?」ともアドバイスされ、派遣という形でなんとかベンチャー企業にもぐりこんだのは、そのさらに半年後。

 アルバイト先で気に入られ、「常勤で来てくれないか」と言われ、目の前が開けたと思ったのと同時期でした。その瞬間、次の扉も開いたのです。

 さらに、そのベンチャー企業も「力不足」とのことで、1年4カ月で退職を言い渡されましたが、転職活動を始めたところ、なんと1か月で次が決まりました。
 しかも、次の会社が指定する入社日が、退職勧奨をしてきたベンチャー企業が指定した離職日の次の日という偶然!

 就職活動をしていた最初の2年は一体何だったんだろうと思えるほどのとんとん拍子ぶりでした。
 結果、転職先の企業でもう10年以上、勤めることができています。

実例② ピアノの練習場所を探す

 小さい頃、ピアノを習っていたのですが、最近、また弾きたいと思うようになりました。
 よく行く飲み屋にグランドピアノが置いてあったり、「一緒に弾こう」と言ってくれる友達ができたことが大きいです。

 ただ、人前で弾くからには、20年のブランクを取り戻すべく、ちゃんと練習しなくっちゃ!と思い、まずは無料でピアノを練習できる場所を探すことにしました。

 しかし、なかなか見つからず…。
 そのままずるずると1年ほどが過ぎていきました(笑)

 ある日、「みんなでピアノを披露するイベントをやろう」という話が持ち上がります。
 「いいなぁ弾きたい」とは言って、なぜか弾く曲も決めたにもかかわらず、やっぱり練習場所が見つからない…というか、見つけることを諦めている私がいました。
 そしてまた2カ月ほどが過ぎた頃のこと。

「練習場所見つかった?」
と聞かれ、そういえば…と軽く検索をかけたところ、無料ではないけれど、負担のない金額で練習できる場所があっさり見つかりました。
 あれ?今までの探し方が悪かったのだろうか…と思ってしまったほど。
 加えて、家にピアノがなくても練習できる方法を探すことを思いつき、今実行に移すべく準備中です。

 今までの1年ちょっとは一体何だったのだろう…?と思えるほどの電光石火での解決でした。

実例③ 引越し

 隣の部屋が布団をバンバンする…。しかもベランダでたばこを吸う。
 反対側の隣の部屋の住人は、毎日壁を思いっきりドカン!と殴る…。

 夜中に騒がれるわけではないので、”騒音”のうちには入らないのかもしれませんが、両隣があまり気を遣わない人だと、やはり毎日、かなりのストレスが溜まります。

 ただ、まだそのアパートに越してきて1年2カ月だったのですよね。
 既に半年以上前から不満が溜まっていたのですが、引越しにはまだ早すぎる…せめて次の更新まで我慢しよう…。

 そう思っていたのですが。

 ”今度は失敗しないように、物件探しだけはしておこう”という軽い気持ちで、思い付きで不動産屋さんを訪れたら、とてもいい間取りの家を見つけ、なんと内見もせずに仮契約をしてしまいます。

 自分でもびっくりの行動ですが、結果、2年以上経った今も、平和に暮らしています。

動けない”溜め”の期間が過ぎると、事態はあっという間に動く

 この3つの実例に共通しているのは、「動きたいけれどもまだ動けない」「動いているのに、どうあがいても上手くいかない」という期間が一定以上あるということ、そして、動き始めたら、あっという間に次のステージに行けているということ。

 もちろん、そこには、何かに突き動かされたような自分の行動があります。

 今でも、「動けずにくすぶっているもの」をいくつか抱えている私ですが、こうして過去を振り返っていると、「くすぶりの種」は、時期が来たらちゃんと発芽して、自分を一番いいところへ運んでくれる気がします。

 だから、今、叶えたいけれども叶っていないなぁと思うことがあっても、大丈夫って思えるのです。


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