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読書メモNo.48 『六人の嘘つきな大学生/ 浅倉 秋成』

本屋大賞ノミネート読破2作目

勢いにのっているIT企業新卒採用の最終選考に残った6人の大学生。
最終選考として、1ヶ月後にグループディスカッションが催される事となっていた。内容が良ければ全員内定。1か月間6人は集まって様々な対策をしていた。
——そんな中、選考内容の変更が通達される。合格者は1名と。。。


就活の中渦巻く不穏な空気
最終選考当日、候補者の暴露内容が書かれた手紙が会場に。。。
一体だれの仕業なのか。
他者の揚げ足をとろうとするもの
デマだと擁護するもの

これが小説ではなければ、同じような印象をうけるだろうなと私も思いましたが、、、小説なので疑って読んでいたせいで初手で何となく犯人が分かりました。

犯人の動機は、内定欲しさなのか。他者を陥れる為なのか。
色々な心理が渦巻く。

そして、、、濡れ衣を着せられた青年の死後、遺族より連絡をもらった内定者が真相をつきとめる。
この後からは、真犯人の動機に幻滅したり
冤罪の青年の優しさに心が安らぎます。

ただ、最後の最後に青年の本心が・・・
どちらが彼の本当の姿なのか。

ジャンルが何になるのか良く分からないですが、就活生やIT企業などの着眼点が新鮮で面白かったです。
ボリュームもそんなにないので結構すんなり読み終わります。

読む前は、これが大賞な気がしていましたが、他の本まだ1冊しか読んでいないですが、ちょっと物足りなかった。。。大衆性はあるので映画化とかはしそうですが、大賞はないのかな(失礼)


おすすめ度 :★★★★☆
コスパ   :★★★☆☆
大賞とれるか:★★☆

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