【入梅いわし】東国三社巡り【1泊2日旅】
今年の梅雨はあっという間に過ぎ、夏を迎えた。
季節の移り変わりが年々速くなっていっていることを感じると同時に、その時にしかできないこと、やりたいことを大事にしたいなと改めて思う。
先日、またドライブ旅をしてきた。
今回の目的は、東国三社巡り。
「東国三社(とうごくさんしゃ)」とは、茨城県にある「鹿島神宮」と「息栖神社」、そして、千葉県にある「香取神宮」の三つの神社のことである。
江戸時代に「伊勢参りの禊(みそぎ)の三社参り」といわれ、関東以北の人が伊勢神宮参拝の帰途に鹿島神宮、息栖神社、香取神宮の東国三社を参拝する風習が生まれたそう。
三社を地図上で結ぶとなぜか直角二等辺三角形が浮かび上がってくるのも面白い。
まず訪れたのは「香取神宮」。
駐車場に車を止めるとすぐに「参道商店会」(香取神宮表参道の門前商店街)がお出迎え。
厄落としのご利益がある事で有名な草だんご、「厄落とし団子」の販売店が建ち並んでいる。ちなみに香取神宮に奉納されるだんごと同じものとのこと。
他にも、お蕎麦屋さんやお土産やさん、カフェなんかもあって趣と賑わいのある通りだ。
商店街の先にある大きな鳥居をくぐり、表参道へ。
表参道は背の高い樹木と大きな灯篭に囲まれとても涼しく静かであった。玉砂利を踏む音が気持ちいい。
香取神宮の見所は、
・楼門
・本殿
・要石
・奥宮
とくに「要石」は東国三社巡りをする上でぜひ見ておきたいと思っていた。要石は地震をおこす大きなナマズを抑えるため香取・鹿島両神宮の大神様等が地中に深く差し込んだとされる霊石で、わずかに露出している頭頂部は香取神宮は凸形、鹿島神宮は凹形になっている。
一つ目の神社をゆっくり堪能した後は、香取神宮から鹿島神宮への通り道である潮来でランチタイム。
「蕎麦処 ロンロン しいなや」で茨城県の郷土料理けんちんせいろそばをいただくことに。
具だくさんのけんちん汁に、地元の名物常陸秋そばをつけて味わうスタイル。初めてのお蕎麦の食べ方を楽しんだ。
当初の予定にはなかったが少し時間があったので「水郷潮来あやめまつり大会」にも立ち寄った。
美しく咲くあやめと橋や運河が織りなす水郷情緒にうっとり。
残念ながら有名な嫁入り舟は見られなかったが十分に目を和ませられた。
さて、二つ目の神社は「鹿島神宮」である。
東京ドーム15個分に及ぶ境内地を持つ神社で、まずは広大な神域の入り口にふさわしい大鳥居を通過。
そして鹿島神宮の楼門は日本三大楼門の一つで重要文化財にも指定されている。とても大きく立派!
本殿・拝殿をお参りし、奥参道を歩いていく。
やっぱり参道は樹木が生茂りひんやりしている。森林浴も含めて癒しの空間。
鹿園を横目に奥宮まで歩き、さらに急勾配の坂を降りて御手洗池まで散策。結構いい運動になった…。
香取神宮と対になっている要石もしかと目に納め最後の神社、「息栖神社」に向かった。
「息栖神社」は鹿島・香取の大神宮に比べると少しこじんまりしている神社だが、日本三霊泉である「忍潮井」が取り持つパワーを誇っている。
淡水の水脈を発見し噴出させたところ、辺りの海水を押しのけて真水が湧出したことから、その名がつけられた忍潮井は、両瓶(「男瓶」と「女瓶」)とも1000年以上もの間、清水を湧き出し続けてきた。
古くから信仰が篤く由緒ある神社だが、他の二つと比べるとどこか親しみを覚えるところであった。
こうして東国三社巡りを無事コンプリート!
たくさん歩き回り、そろそろ宿に向かって体を休めたいところ。
しかし今日はこの地で絶対に食べておきたいグルメがあった。
それは「入梅いわし」。梅雨の時期に水揚げされるマイワシのことを「入梅いわし」と呼び、1年の中でもっとも脂が乗って美味しいといわれているのだ。
事前に「観音食堂丼屋七兵衛」で「入梅いわしのフルコース」を予約していたので早速お店に車を走らせた。
清潔さもありつつTHE・食堂といった風情漂う雰囲気が料理への期待を高めてくれる。
コース内容は
・お刺身
・なめろう
・フライ
・漬け丼
・つみれ汁
・小鉢
・漬物
・お口直し
たっぷりと脂がのったいわしは臭みも一切なく口当たりも最高。
想像以上のお味にあっという間に完食!
絶対食べ過ぎだけど鯖寿司もお土産にゲット。(笑)
夕飯も終え、九十九里浜を見ながらホテルに移動。
泊まった「一宮シーサイドオーツカ」はノスタルジーな雰囲気がありながら設備が充実したホテルだった。トレーニングジムやプールが利用できたり温泉はサウナと水風呂付きだったり。
食事なしのプランのためか部屋に着くとすでに布団が敷いてあったので、ジムで一汗流した後はお酒と一緒に鯖寿司をつまんでテレビを見たりしてゆっくり休息。そうして眠くなるやいなや寝た。
次の日の朝、今回の旅の最後の目的地「勝浦朝市」に向かっていた。
勝浦朝市は、「輪島朝市」(以前の旅ログでも紹介している)と「飛騨高山朝市」に並び日本三大朝市の一つに数えられている。
勝浦朝市は毎月1日~15日は高照寺前の通り「下本町朝市通り」、16日~月末は遠見岬神社前の通り「仲本町朝市通り」で開催されていて、定休日は毎週水曜日と元日。
到着した9時ごろにはすでに買い物を楽しんでいる人が多数いた。
お魚やお野菜だけでなく工芸品やアクセサリー、コーヒーなども売っていて店舗のバラエティが豊かなだなという印象。
今日は郵送は必要ないので自前のクーラーバッグを片手にうろうろ。
結局まずは腹ごしらえをすることに。
勝浦といえば勝浦タンタンメン!
下本町朝市通りにも「御食事処 いしい」という有名店があるのだ。
店内には著名人のサインや写真がびっしり。
勝浦タンタン麺は醤油ベースのスープにラー油でふんだんに使われているのが特徴。
辛さ控えめもできると案内されましたが、普通の辛さでチャレンジ!
真っ赤な見た目に怖気づくが、辛さの中にも細かく切られた玉ねぎと挽肉の甘味や旨味もちゃんと感じられた。でももしかしたら辛いの苦手な人はつらいかも?
また食べたい。
少し早めのランチのあと、「朝市新鮮広場」でサバ、タイ、アジをお得にゲット。
ちなみに家に帰って食べたときにその美味しさに感動した。朝市のお魚はいつだって最高だ。
すでに酷暑と言っても差し支えない天候が続く中、外に出てアクティブに動き回ろうという気になかなかなれない人も多かろうが、千葉と茨城で太陽が眩しいときにぴったりの旅ができた。
参考までに
⭐︎行った場所
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