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新宿三丁目のテキーラソーダ。

「一夜にして成功するには10年が必要だ。」
どっかの名言に深く頷きながらも
「あー、長えなそれ。」とひとり呟くPM20:00。

独り言が多くなり、徐々にヤベェ奴になっている自覚がある中、新宿三丁目の画材屋さんの世界堂にギリギリ間に合い、お目当てのシリウス用紙を5枚購入することができた。

絵だって文章だって音楽だって、
「才能があっていいなぁ。」ではない。
筋トレの結果だ。
筋トレの結果、聞き手だけが発達し
おなかまわりはふくふくになっていっても
絵は上手くなっていく。
リハビリ日記も。
そんなもんだ。

しかし太ってばかりはいられないよ。
まだわたし、女の子としても
生きていたいからさ。

君はどんな筋トレをしてる。

新宿三丁目の世界堂


世界堂をでて、レゲエバーに足を運んだ。
行こう行こうと思うのになかなかタイミングが合わなかった。
何ヶ月ぶりだろうか。

新宿三丁目だけはどうしてか
何度きても、嫌いにならない。
京都にも東京にも嫌いな場所がたくさんあるのに。

行きつけの世界堂に行けば
必ず何かのアイデアが浮かび
ほっとする。
まだ描ける。まだやれると。

レゲエバーに行けば
誰かが笑いかけてくれる。

みどり、ぴんく、おれんじの光
母を知らないわたしでも
ここは、お母さんのお腹にいるような
Hzがある。
音が優しい。
好きな思い出しかない。
去年の絵画展の「Hz」は、ここのレゲエバーの雰囲気からタイトルをとった。

タイトル「Hz」

そしてわたしは気づけば、
カナダ出身のアランと言う、日本語が少し話せる素敵な外国人と、その友人(ほぼ通訳をしてくれた)と喋っていた。

今夜でてくるテキーラソーダが濃すぎる。
二杯目で帰ることを誓った。

アランは今年の初めに結婚したと言う
奥様の話をしてくれた。
(余談だが、"奥様"とか"嫁"とか言う言い方がダメとか言う奴とかもうまじでうるせーよ)

アランはコロナ前に日本にやってきて
そこから帰れなくなり
しかしながら仕事は日本でもできるので
これからどうすっかなーと思いつつ
毎日朝ランをしていたら
よくすれ違う女性がいて、

それが後のアランの奥様になる人なのだが

毎日すれ違う度に好きになっていき
ある晴れた4月に話しかけたと言う

「明日は大雪が降るよ。」と。

「何言ってるの?降るわけないわ、4月だもの。」と笑われた

アランは続けて話す
「明日もし本当に大雪が降ったら、ここにきてくれないか?ここで会えないか。」と。

彼女は「いいわ」と笑いながら言ったそうな。

そして本当に4月のある日、
その日は大雪。(4年前か?本当にあった出来事だ)

2人は落ち合い、その後あれよあれよと結婚したと言う。

なんやこの話。村上春樹さんのこじらせ感を抜いた直球ラブストーリーやないか。

「映画か!」と、思わずアランに三村ツッコミで突っ込んだが、アランに日本語のツッコミはあまり響かない。

テキーラソーダが口から吹き出しそうになるほど素敵な話が聞けたよ。
もう満足だから、帰るよ。な。

わたしの話も今度聞いてな、アラン。

テキーラソーダが好き

愛猫のかぶきは何してるかな。
わたしは今日も、
彼に会いに帰るみたいな足取りをしている。

かぶき、今日はどんな一日だった。

君はどんな一日だった。

わたしは今日も胃が痛むよ。
たのしみきれない。

〆切も、仕事も
たくさんあるんだ。

明日からも働かなくちゃ。
そればかりを思ってしまうから。

ねえ明日、大雪が降ったら会えるかな。
いつかそんなことを
未来の相方と話せるかな。

今日もがんばったね、
ありがとう。

弁当屋さんでたまに飯
人生ちょろいなー
メロンソーダって言うタイトル
髪の毛伸びてきましたね、母さん。

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