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「わたし」とは現象である

254日目。

ライティング・ライフ・プロジェクトに出会い、「書く」ことに向き合ってきて、ゆっくりじわじわと、でも大きく変わったことがあるとしたら、これなのかな?と思うことがあります。

それは、「わたし」という存在の捉え方が変わった、ということ。

以前は、うーん…なんと言ったらいいのかな、ちょっと言葉が強すぎるかもしれませんが、「わたし」という確固たるものが存在する、っていうイメージだったんです。

でも、今は、「わたし」というのは、存在というより、現象なんだな、と思うようになりました。

例えて言うなら、
「さとうまみ、という人が存在します」というより、
「さとうまみ、という現象が、この人間の存在を通して現れています」みたいな感じ。

絶え間なく変化し続けているし、同じということはない。

こんなふうに思うようになったのは、「書く」ことを通じて、「自分」との距離が、いい意味でひらいてきたこととも関係があるかもしれません。

怒っている自分、悲しんでいる自分、不安に思っている自分…。
そんな「トランス状態」な自分を、ものすごく静かなところに立っていて、スーッとまっさらな視点で見ているもうひとりの自分も、たしかにいる。

以前は、「トランス状態なわたし」と「わたし」の距離が近かった。
「トランス状態なわたし」と「わたし」はイコールでした。

「傷」が「わたしそのもの」で、傷とわたしは一体でした。

今は、そこに距離が生まれていることを、はっきりと感じます。
(もちろん、感情の波にのまれて、トランス状態なわたし、になることは今でもあります)

「わたし」とは現象なのだとしたら、この存在を通じて、このいのちが表現したいと思っているものは、なんだって受け止めてあげて、しっかり味わわせてあげたいな、と思うのです。

春がきたら、そのあたたかさや、いっせいに草木が芽吹くのを楽しみますよね。
そして、春がくることを、誰も止めることはできないですよね。

季節が巡るのを愛おしむように、「わたし」という現象も、祝福して、愛してあげたいと思うのです。

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ライティング・ライフ・プロジェクト第7期、満席にて受付終了いたしました。ありがとうございました。

「話す」ことで、もっと自分自身を知っていくための対話の時間です。


サポート頂けると、とってもうれしいです💖 誰かに言葉を贈ること、誰かを言葉で祝福することが、わたしにとって、とても楽しく喜びを感じる瞬間です。頂いたサポートは、ぐるぐると循環させて、生きたエネルギーとして、また別の誰かに、何かに、お返ししたいと思っています。