あなたもわたしも不完全で完璧な存在
206日目。
ライティング・ライフ・プロジェクトに参加したことで、わたしが身につけたこと。
それは「徹底的に出す」ということだったのかもしれません。
自分の思っていること、考えていることを、とにかく徹底的に出す。
ライティング・ライフなので、おもに「書くこと」で、徹底的に出していくわけなのですが、じゃあ、出していった先になにがあるのか?
わたしにとって最も大きかった体験は、「思い込みを使い果たす」というようなことだったと思います。
自分が今とらわれている苦しい感情があるとき、それを徹底的に書き出す。
書いて、書いて、書きまくっていると、あるとき臨界点を突破する瞬間が、必ずやってくるんです。
あれ?わたし、相手に何を期待しちゃってたのかな?とか、
ん?これ、ほんとにわたしのやりたいことなのかな?とか、
ずっととらわれていたもの、ずっと握りしめていたものが、バラバラと壊れるような瞬間が、必ずやってくるのですよねぇ。
ライティング・ライフ・プロジェクトに参加していた2年前の夏。
いろんなことが重なって、わたしは夫に激しくムカついていた時期がありました。
こんにゃろー!ばかやろー!と、わりと激しめな気持ちで、とにかく夫の嫌なところをバンバン書き出していきました。
我ながらびっくりするほどたくさん書けるなぁ(笑)、なんて思い始めたそのとき…。
あははははははは!
あっはっは!
ぷーっ!
わたしは笑いが止まらなくなってしまいました。
うふふ、とかじゃなくって、大爆笑レベルで、あはははは!と笑っていました。
あんなにムカついていた夫が、突然、なんだかかわいく思えてきたのです。
嫌いなところ、ムカついていることを書けば書くほど、なんだか、この人は、ほんと、おもしろくってかわいい人なんだなぁ、って。
素直で、純粋で、子どもとか動物みたいな存在なんだなぁ、って。
なぜか笑えてきてしまって、すっかり怒りがおさまってしまったわたしは、あはは!と笑いながら、さっきまで書いていた罵詈雑言を読み返してみました。
すると…。
夫のことを「人にどう見られるか、気にしなさすぎ!」って、怒りたっぷりに書いていたかと思ったら、次の瞬間には、
「人の目を気にしすぎてて、マジでイヤ!」って、書いてたりします。
全く正反対のことを書いている自分に、「どっちやねん、自分!」と、思わずツッコミを入れたくなりました。
わたしも矛盾だらけなわけです。
そして、思ったんです。
あぁ、あなたもわたしも不完全という完璧を生きているんだね、って。
矛盾だらけで、不完全で、だからこそ、おもしろくって愛おしい。
みーんなそういう存在なんだな、って。
「夫のこういうところがイヤ」という感情にとらわれていたわたしは、そのとき、「わたしは正しい」という視座から動けなかった。
「徹底的に出す」をやっていくと、自分が立脚している視座が足元からガラガラと崩れる瞬間がやってくる。
その「革命」みたいなものがおもしろくって、わたしはまだ、わたしだけのライティング・ライフを続けているのだと思います。
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「話す」ことで、もっと自分自身を知っていくための対話の時間です。
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