第三子出産ストーリー
次男が誕生して11年
11年前。
決まって夜中に陣痛がくる私は
前日の夜中からの陣痛で入院していたはず
子どもたち4人が生まれた大分の産婦人科は
産婦人科だけど助産院じゃないか?というほど
自然分娩や母乳育児に丁寧な産婦人科で
陣痛が始まると
助産師さんがほぼほぼつきっきりでついてくれる
経過が順調なら完全な自然分娩
促進剤はもちろん、会陰切開もしない
わたしも4人とも会陰切開をしていない
*
第三子の陣痛でついてくれた助産師さん
彼女が悪いわけではないが
明らかに私との相性が良くなかった
彼女は他での経験がありつつの
そこの産婦人科では新人
かつてのわたしにも覚えがあるから
彼女の気持ちがすごくわかるのだが
完全に彼女は自分自身を信頼しきっていた
それに加えて
目の前の妊婦の意向を汲む、という
力量はまだなかったのだろう
*
わたしは夜中に陣痛がきたら
その勢いで陣痛を強めて産みたい人
真夜中の出産がリズムが取りやすいようだ
それなのに、あとから聞いたら
上の子が立ち会いたいと希望したからか
陣痛をわざと遠のかせて
朝に産まれるようにしたかったらしいの彼女は
まんまと、それにひっかかり
陣痛は遠のく遠のく、、、、、、
遠のいた陣痛は
朝方になっても
昼になっても
陣痛が波に乗らずに
次第に彼女も疲れてきたのだろう
今までの出産なら
陣痛が来るたびに助産師さんは
腰をさすってくれたのだが
それすらしなくなり
バインダーの数値を見つめるだけになったのだ
ぷちっと切れたわたしは
「こいつに頼らず、わたしがわたしひとりで産む」
と決めた
まあ【産む】覚悟を決めたのだろう
全然進まない陣痛のまま
廊下に歩きに出た瞬間に
産道に赤ちゃんがはまったのがわかった
「たぶん、これ産まれます」って
慌てて他の助産師さんも集まってきて
分娩台に担ぎ込まれ
(分娩台だけはある産婦人科でしたの)
「先生くるまで、待って!」と言われたものの
「いや、これいきまなくても出ますよ」って
産まれたよね
立ち会う予定で院内にいた夫と上二人の子も
院内にいた先生すら間に合わず
*
しっかりとバースプランを描いて
それに向けて体も家族も準備して挑んだ
お産だったからこそ
【ちゃんとしたお産ができなかった】という思いが
ものすごく残った
幸い大好きな助産師さんばかりの産院だったので
このモヤモヤをすべて打ち明けることができた
そこで出てきたのが
【わたし、自分で産んだのだ】っていうこと
だって一度もいきんでないのよ
勝手に生まれてきたのね
超絶な安産だよね
【主体性のあるお産】
起こることには全て意味がある
この経験から
第四子は陣痛の予兆がきても
【まーだだよ】って4度逃したのだ
(日数にして10日ほど)
陣痛が自力で逃せるなんて、、、、、
*
大好きで丁寧な助産師さんと
ハッピーハッピーで迎えたお産もあったし
こんちくしょう、なお産もあった
本当に、お産ってストーリー
我が家はそれに全て家族みんなが立ち会っている
そんな奇跡的な産婦人科で4人産めたのも
ラッキーだったよなあ〜
#次男
#誕生秘話
#お産
#自然分娩
#主体性のあるお産
#お誕生日おめでとう
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?