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BUTTER-イメージについて。

柚木麻子さんのBUTTERという本を、4月の自宅待機期間に読みました。

何ページか読んで止まってたところを、娘に奪われて先に読まれ、すごくおもしろいから早く読めと急かされ(勝手だ!笑)、読んだ。

すごくおもしろかった。

主人公と一緒に、翻弄され、容疑者に魅力を感じ、親近感まで感じ、そして案の定バターが食べたくなった。笑

エシレバター!で頭がいっぱいに。
調べたら、びっくりするくらい高かったので、スーパーで見つけた銀紙に包まれたすごく小さいのを買った(もったいなくてまだ食べてない)。瓶入りの小岩井バターも買った。普通の箱に入ってるのも買った。ご飯に、生卵ともろみ味噌とバターを乗せて食べるのにハマっている。バター美味しい。

それで、本題。
主人公の親友の玲子が言ってる言葉が、真理すぎて震えたんです。そう!それ!って叫びたい。

以下引用↓

(保守的な男は)、家庭的な女でさえあれば、自分たちを凌駕するような才能を持たない、言いなりになりやすい、とどうして決めつけているのだろう。家事ほど、才能とエゴイズムとある種の狂気が必要な分野はないというのに。


料理が得意です掃除が好きです洗濯が趣味です。って女のひとは、たくさんいると思う。
でも、それがイコール家にいるのが好きです!ではないと思う。家事の手際がいい理由は、他にやりたいことがあるから。だったり?

ちゃちゃっと済ませて出かけよう。とか、家での自分のための時間を快適にするための、掃除。とか。

家事をするイコール男に尽くす。ではないという、当たり前のことに気づかず、家庭的な女性に幻想を抱く男たちに、読んで欲しい言葉です。これは。笑

反対側(男性目線)から見たら、女性の幻想について言いたいこといっぱいあるんでしょうけど。

なんかね、わたしのイメージって中身とだいぶ違うらしく、その件でのエピソードがたくさんあるんです。

専門学校の頃は、大人しそうに見えるのに、口が悪いせいでびっくりされ、あだ名が「番長」になった。今でもその頃の友達からの年賀状には、「番長元気ですか?」って書いてておもしろい。

勝手なイメージで、わたしを必要としてくれるひとは、わたしの趣味や気持ちなんかには全然興味がなく、勝手に裏切られたと言って去っていく。

わたしが操作してるわけではなくて、あなたが想像して創造したわたしでしょう?って言いたいよね。

夫は、友達に、お前が病気しないのはうわの空ちゃんの手料理のおかげだろう。なんて言われてたりする。薄味のヘルシーな料理を毎日作っているイメージ?なのかな?

わたしの料理は、江戸っ子の母親ゆずりの味濃い目だし、揚げ物多めだし。今こそ夫もわたしも家で夕ご飯食べることが多いけど、普段は、夫の飲み会や野球観戦の予定と、わたしのライブに行く日が微妙にずれて、1週間のうちに1回しか一緒にご飯食べてないなんてことザラだし。ヘルシーな食事が毎日並ぶ食卓とは程遠い。

おかしいのは、そんな日々をずっと送ってる夫までもが、友達の話に心からうなずいてたりするところ。

えっ!イメージってすごいチカラ持ってる?

このいい奥さんなイメージは、わりと便利なので、そっとしといてる。笑
えー。そんなことないよー。ってニコニコして、控えめで家庭的な奥さんの役演じてたほうがお得だよね。


ほんとのほんとは、俺もうわの空ちゃんみたいな人と結婚すればよかった。とか、お世辞を言われたりすると、わたしみたいな人ってどんな人??って詰め寄りたくなる。なんも知らないくせにって。興味ないくせにって。

そして、わたしが男の人だったら、わたしみたいな人とだけは絶対結婚したくないな。笑

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