～"魚食う鳥もヨシアシ"と人は云ふが～ 「鳰の海に響け腹鼓」の答え合わせ的な何か【５】
鳰の海解説投稿ラストです！
ヨシアシの森に囲まれて
外来魚回収ボックスとカワウの群れまで
小音量で鎮魂の音色届けるよ
命をいただいてごめんなさい、ありがとうですね。
ゲジナンを恥じることも同じだと思うから
虫や魚や爬虫類たちも、鳥類や哺乳類たちも、人間界の戦争や環境のことも……。どれが大事とかどれを排除すべきとか言っていても、結局すべてのことは同じなのかもしれませんね。
ヨシ原に突っ込んで鳰の巣を壊すことに怯え続けるより
ナマズに祈りを捧げましょう
人間、ミスはあります。近づいた結果壊してしまうことも。なので最初に祈っておきます。今後壊してしまうもののために。
琵琶湖にはビワコオオナマズがいます。
滋賀にはビワコオオナマズのキャラクターもいます。ビワコオオナマズは、カイツブリと並ぶ滋賀の代表生物なのです。
いつか大百足にだって触れることができる
ムカデのハンドリングをあきらめてはいない。
カワウソたちが化けたあの日まで連れて帰ってよ
ニホンカワウソには、狐や狸のように化けることができたという伝承があるそうです。河童のモデルになったとも言われます。昔はカワウソが日本各地にいました。滋賀にもカワウソの民話があったようです。
今は、日本の動物妖怪として狐や狸がわりとメジャーで、かつてのイメージが保たれているところがあります。しかしニホンカワウソは忘れ去られ、なかなか創作界に登場しません。
忘れ去られたニホンカワウソにもちょっと思いを馳せたいですね。もしかしたら、狐や狸と一緒に化けて、人間の子どもたちと遊んだりしていたかも？
コツメカワウソを見て「ニホンカワウソもこんな感じだったんだろうな」と言っている人がいましたが、ニホンカワウソはユーラシアカワウソの亜種で同じくらいの大きさみたいなので、コツメカワウソより大きかったのでしょうね。
現在はペットとしてのカワウソブームによりコツメカワウソの密猟が横行しているようです。カワウソの受難は続きます。日本にやってきて駆除の対象となったアライグマのように、「ブーム」という目で動物たちを見るのも危険ですね。
「かわいい」とか「気持ち悪い」とか、いずれの理由にせよ生き物たちの命が翻弄されています。
あっちもこっちもぽんぽこぽん
盆地で腹鼓が木霊する
滋賀は近江盆地となっており山に囲まれています。自転車で京都まで行こうとしても、目の前に立ちふさがる山。
しかし琵琶湖と山があるおかげで、方向オンチな私でも、自転車で県境を越えたり、また帰ってこられたりしたのでした。琵琶湖や山がなければ迷子になっていたことでしょう。
棚田の景色に会いに行こうか
滋賀の棚田も綺麗ですよ。
急がば回れ
星のように
「急がば回れ」は、「もののふの 矢橋の舟は 速けれど 急がば回れ 瀬田の長橋」という和歌が由来だそうです。一見船で琵琶湖を渡る方が早いけれど、比叡山から吹き下ろす突風（比叡おろし）で危険なため、回り道でも橋を渡った方がいいとのことらしいです。
「回れ」は回り道のことであって、その場で回転することじゃないですね。
「瀬田の長橋」とは「瀬田の唐橋」のことです。瀬田の唐橋は三上山の大ムカデ退治の伝説とも関係あるようです。
これで本編の解説は終わりです！
ここでタイトルについて少々。
鳰の海に響け腹鼓 ～６分の１ NIHON OUMI 、半分は森林～
滋賀の森林面積は約20万ヘクタールで、県の約50％を占めているらしいです。滋賀県のおよそ６分の１は琵琶湖なので、陸地の60％近くが森林ということになるそう。
森と湖の割合が多め。そして琵琶湖より森が多い。住める場所少なそうですね。
でも滋賀の森が特別多いということもなく、他の県はもっと森林の割合が多いようです。
では最後にまとめに入らせていただきます。
～鳰の海まとめ～
・滋賀はトンボの種類が豊富。トンボを指に乗せてインスタ映え写真を撮るなら、びわ湖バレイがオススメ。リフトに乗っていても靴やリフトにトンボが止まります。琵琶湖テラスもよろしく！
・素敵なヴォーリズ建築を巡ろう！
・琵琶湖大橋メロディーロードを車で法定速度で走ると、みんな大好き「琵琶湖周航の歌」が流れます！
・湖西線は風ですぐ止まります。時間に余裕を持ってご利用ください！
・滋賀の遠足は琵琶湖博物館。ことあるごとに琵琶湖博物館。
※なお、このまとめは本編とは関係ありません。
ではこれで終わります。鳰の海投稿に最後までお付き合いいただきありがとうございました！
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