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中島みゆきさんの歌

中島みゆきさんの歌が好きです。と言ってもたぶん1パーセントしか知らない程度の「好き」です。

私が歌を好きになるときは大体「メロディーが好き」か「歌詞が好き」のどちらかなのですが、中島みゆきさんの場合はどっちもです。音の流れと言霊が一体というか、盛り上がりが心地いいんですよね。

歌詞が詩的で普遍的、生と死を同時に感じさせる俯瞰的な感じがします。死んだ後に天国から人生を振り返っているような、あるいは生まれる前や夢の中のような。宇宙から地球を上から眺めているような。視点が身近でありながら、心が「どこか遠く」にあるような雰囲気もあるから、人類を見守る神の視点みたいでもありますね。

そんな中島みゆきさんの好きな歌、一つは「一期一会」です。

歌詞が一言一句グサグサ刺さりますね。いい意味で。

幻想的な出だしから、人生や出会いへの愛情。

「人間好きになりたいために 旅を続けてゆくのでしょう」の一言には、「ああ、きっとそれなんだろうな……」と頷いてしまいます。「人間好きになるために」じゃなく「なりたいために」という微細なニュアンスがグッときますね。なりたいけどなかなかなれない、けどいつかなりたい、みたいな。

「命の別名」や「瞬きもせず」も良いですね。「瞬きもせず」の「触れようとされるだけで痛む人は 火傷してるから」の歌詞には「なるほどなぁ」と思います。人に触れようとしたときに吠えられても、きっと火傷してたんだろうなと思うことができますね。「瞬きもせず」の走り抜ける感じが好きです。

「誕生」や「ホームにて」も良いですね。「誕生」は一期一会と同じく歌詞がグサグサきます。ヒーリングミュージックです。「ホームにて」は心の故郷というか、「子どもの頃感じた懐かしさ」みたいなのをバンバン刺激されます(でもベストセレクション「前途」のメッセージは「懐かしがらない」「前だけを見る」だそうなので、私の解釈が間違っているかも)。

中島みゆきさんの歌詞はいい意味で話が飛ぶというか飛躍するというか、現実的な話に寄り添ってくれていたと思ったら、いつの間にか宇宙を飛んでいたみたいな壮大さがありますね。

話が「全部に通じる」感じ。または様々な性格に向けて語っている感じ。順番に違う人の顔を見ながら話しているのか、いくつもの人生を同時に見渡して振り返っているのか。自分なのか、他人なのか。曖昧さが俯瞰となり、一つの魂という気持ちに戻って聴いたときに「そうだなぁ」と共感するのだと思います。

「人生や魂への俯瞰」視点に戻ることは定期的にしたいものですが、忙しいとつい「どうやって戻るんだっけ?」となってしまいますね。そういう時中島みゆきさんの歌はとても良いと思います。魂に染み渡る感じ。

みんな生まれ変わって何度も人生を繰り返しているから、年齢に関係なく、多くの人の心の奥底、原点に響くのかもしれません。

以上、好きな歌のご紹介でした。



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