見出し画像

英リバプールで5千人規模のパイロット・ライブを敢行。英政府公認の元に開催される、データ収集のための社会実験は、吉と出るか。



画像1

5月2日、英リバプールのセフトン・パークにて、ストックポート出身の5人組バンド、ブロッサムズが5千人規模のパイロット・ライブを敢行した。これは、Event Research Program (ERP、英政府公認の元に開催される、鍵となるデータ収集のための社会実験)の一環で、オーディエンスは初めてマスク無し、ソーシャル・ディスタンス無しでライブを楽しんだ。演奏前のテント内ステージ上にはスクリーンが設置され「人に優しく:もしスペースを必要とする人がいたら周りを空けてあげて。マスクを着用したいのであればどうぞ着けてね」の文字が。実際マスク着用の参加者もいたという。参加者は18歳以上で、GP(かかりつけの医者)に登録していること、前日に行われたテストにて陰性証明を保持していること(当日はPCR検査も行われた)、エリア外からの開催者達もテスト結果を提出することが義務づけられた。会場にはリサーチを担当する科学者達も訪れ、オーディエンスの動きに加えて、人々の交差や空気循環、かかる時間、ケータリング、アルコールの消費などを総合的に調査。かれらが会場内でメモを取る姿も目撃されている。全ては6月21日に設定されている規制緩和ロードマップの終了にむけて、ソーシャルディスタンスの撤廃が可能か、現在予定されている夏のフェスティバルを安全に開催することができるかを再確認するもので、参加者達は5日後の今週金曜日に再び検査を受け、感染の有無を調査する。


画像2

私のようなおばさんでさえ、ライブが待ち遠しいのに、若者は本当に気の毒だったと思う。今回のライブに訪れた参加者の多くは大学のフレッシュナー達で、まさか憧れの大学生活の、そのほとんどががロックダウンで始まるとは思ってなかったよなあ。イギリスは検査も頻繁に行われているし、ワクチン接種も順調なので、この実験結果がどうにか吉と出ますように!とただただ願うばかりだ。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?