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中国で英語教育が重視されなくなる!?

今日本はもちろんですが、中国でも英語教育が盛んです。

中国では親が留学したことがある、または、日系企業や欧米企業に勤めている、または大都市に住んでいる人は、子どもの早期英語教育にも熱心で国際的な子どもに育てるために英語に重点を置いているように思います。

一方、大半は「高考」と呼ばれる大学入試で高得点を取るための試験のための勉強に力を入れているという傾向があると思います。

私が上海に住んでいた頃は、私が外国人だと分かると道を教えてくれたり、英語で声をかけてくれることも少なくなかったので、中国人の人は英語が上手だなという印象がありますが、上海は外国人が多く住む国際都市なので中国の中でも少し特殊かもしれません。

実際田舎出身の中国の学生によると英語を話す機会はほとんど無いので、試験のための英語力しか無いと言います。

ただ中国人は人口が多く、競争も激しいため、「高考」のため相当勉強しているので、レベルは高いと思います。

そんな中国で、最近官僚の人の中で、中国国内において英語教育の重要度を下げようという発言が出ているそうです。

中国では、自国に不利な情報はすぐに削除されてしまいます。世界中で使えるSNSや外国のサイトを見るためにはVPNが無いとアクセスすらできません。

そのため、VPNを使って、外国のサイトにアクセスして、中国の情報を得ている人も少なくありません。

VPNを使っている人の多くは英語などの他の国の言語で情報を得ていることになります。

ということは、中国人の英語力が伸びれば伸びるほど、外国のサイトにアクセスする人も多くなり、自国の正確な情報を手に入れる人も多くなり、国に対する不満が高まる可能性が高くなるわけです。

情報をコントロールしている中国としては、良くない状況と言えますね。

というような理由で、中国の大学入試「高考」の英語の点数配分も今後低くなる可能性もあるようです。
そうなれば、英語に力を入れる度合いも低くなりますね。

今中国英語の先生たちの間では、「英語を勉強するのは、他の国の文化や考えを理解するためでは無く、より正確な中国の情報を得るため」という風にも言われているそうです。

今後中国の英語教育はどうなっていくのでしょうか。興味深いです。


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