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安らげる時間

昨日、久しぶりに長男と一緒に外出した。4連休、ずっと家に閉じこもっていて、リビングを占領している夫が鬱陶しく、別室に閉じこもっている私たち。気分転換でもしなければ、体も心も縮こまってしまう。
昼食も食べたかったので、長男も誘ってみたら思いのほかすんなり一緒に付き合ってくれた。

欲しいと思っていた限定カラーのボールペンのセットを買うこと、好きな作家さんの新作が出たのでそれも早く欲しかった。あとは、お昼を食べて、ちょっとお茶でもして、時間を潰して夕方、帰りたかった。

お昼に何を食べたいかと長男に聞いたら、久しぶりにお寿司が食べたい!という答えが返ってきた。もともと、外食をあまりしないので回転寿司さえも最後に行ったのは半年前くらい、いや、もう少し前だと思う。
せっかくなので、部活に行っている次男にLINEをして、お昼に回転寿司に行くけど一緒に行くかと誘ってみた。
これも、びっくりするくらいあっさりと一緒に行きたい!という答えが返って来た。

回転寿司のお店で次男と待ち合わせ、20分ほど待って、ようやくお寿司にありつけた。こんなご時世なので、会話はいつもより少なく、食べることに専念した感じだったが、久しぶりの外食、久しぶりのお寿司に息子たちも満足げな様子だった。

食べ終わった後は、家電量販店で次男のヘッドホンを見ることに。
ヘッドホンって、5,000円もあればそこそこのモノが買えると思っていた私だけれど、並んでいる商品を見ると数万円の商品の方が多くて内心ギョッとした。次男は、母の懐具合もよく理解しているし、スマホで音楽を聴いたり、ゲームをするときに使うちょっとしたものでいいと言っていたので、1万円以内の、必要な機能の備わった次男が満足出来るモノを購入した。
次男はすぐにイヤホンがダメになってしまう。なぜかわからないが、毎回、片方の線が切れるのかすぐに音が聞こえなくなる。イヤホンも3,000円ほどのモノを毎回購入しているので、それが3ヶ月くらいで使えなくなるのなら、いっそ家で使うときはヘッドホンがいいのでは?と私が提案した。
長男が中学生くらいからヘッドホンを使っていて、その姿に軽い憧れを持っていた次男。自分がそれを使うことになって、少し照れたような、それでいてとても嬉しそうな表情をして、大事そうに購入したヘッドホンの箱を自分で持っていった。

その後は、ロフトに行って、私のお目当てのユニボールワンの限定色のセット3種類を購入しに。しかし、2種類はあったものの1種類は完売していた。
一番欲しかった色のセットが完売していて、軽くショックだったが、すぐ上にある書店の文具売り場に行ってみたら、あっさりと手に入った。

あぁ…今日はなんていい日なんだ!なんてラッキーな日なんだ!
ちょっと空を仰いで、大声で叫びたいような衝動に駆られる。本当に久しぶりにのびのびと、息子たちと楽しい時間を過ごせた。そして、欲しかったものもちゃんと手に入った。

ここまででも、上出来な時間を過ごしたけれど、まだ家に帰りたくなさそうな息子たち。もちろん私も同じ気持ち。
なので、どこかでお茶でもする?スタバとかじゃなくて、おいしいデザートも食べられるところに行こうか?というと、息子たちもちょうどそんな気分だったらしい。ただ、スポンサーは私なので、息子たち自らは言いだし難かったのだと思う。
次男は小食なので、ケーキは重くて食べられるか心配していたが、ショーケースに並ぶケーキの大きさを見て安心して選ぶことが出来た。
それぞれ好きなケーキと飲み物を頼み、ここでも会話は少なめ。
私たち、母と子は、普段からかなり多くの会話をする。息子たちの軽口や生意気な言葉も含めて、毎日のようにたくさんの言葉を交わし、よく笑う。
でも、ここでも飲食中は会話はほとんどなし。息子たちは、スマホで何かを見てほとんど無言。ケーキが運ばれてくると、ゆっくりと味わいながら食してた。長居も良くないし、食べ終わると早々に席を後にした。

高々5時間ほどの外出。外出は全くしないわけではない。週に1度は、食料品の買い出しに夫と出かける。しかし、夫との外出は苦痛なだけ。会話もない。しかし、買い物に行くには車ではないと行くことが出来ないので、仕方なく業務として出かけてる。
息子たちが小学生の頃は、一緒に来てくれたので週1の買い物は楽しいものだった。あの頃が懐かしい。

でも、昨日の外出で楽しく充実した時間が過ごせて、とても良かった。
息子たちの嬉しそうな表情や、楽しそうな様子、好きなものを食べるときのおいしそうな顔。そんな満たされた時間を過ごせた事が唯々幸せだった。
こんな安らげて幸せな時間が、もっと増えますように…。
そんな風に、心の中で祈っている自分がいた。

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