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「得意」「苦手」は小さいころに何を言われたかで決まるのかもしれない[100 days challenge_day03]

突然ですけども、私は運動が苦手です。

子ども時代、嫌いな教科はもちろん体育。
休み時間や朝の時間に運動を強要されることも非常に苦痛でした。
ですから、大学の基礎科目になぜか体育があると知ったときは絶望的でした。なんで大学にまで行って、体育しなきゃならんのだ。
それでも、単位取得のために仕方なくバレーボールをしていたら「(バレーボールを)見たことある?」と聞かれたことがあります。あまりに下手すぎて、バレーってどんなものか知らない子なのかな? って思われたんでしょうかね。知ってますよ、さすがに。真顔で言われたので、さすがに傷つきました。すでに20年ほど経ったけれど、いまだに忘れられません。

みにくいアヒルの子状態

私の2人の娘はめちゃくちゃスポーツが得意です。
私が確実に産んだはずなのに、おかしいな…と思う日々。
2人とも、3歳で補助なし自転車に乗ったし、同じくらいのタイミングで逆上がりもしていました。小学校の運動会では、クラス代表のリレーの選手にもなっています。
ちなみに私は、聞かなくてもわかるかと思いますが、逆上がりはいまだにできないし、徒競走ではいつもビリを競い合っていました。
夫はすごく突出して何かができるわけではありませんが、おそらく運動は得意だと思います。
つまり、夫&娘2人=運動得意、私=運動できないという4人で、先日、パラグライダーの体験に行きました。

飛べたのは、私だけ!

で、見出しを間違えているのかもしれないですけど、つまりそういうことなんです。パラグライダーの体験をするにあたり、家族からは「ママは怪我するかもしれないから、難しいって思ったら見ててね」と超心配されたのですが、意外や意外、飛べたのです。ちゃんとね、地上から5,6メートルくらい浮いてたそうですよ(目撃者談、私は必死すぎて覚えていない)。
そして、3人は飛べなかったのです!!

ちょっと得意げな顔を家族には見せつつも、インストラクターの方から褒められた時には「いえいえ、私、とても運動音痴なんで、まぐれかと」と謙遜してみました。
すると、そのインストラクターの方には「見ている限り、そんなことないですよ。バランス感覚もあるし、苦手だと思っているだけで、そんなことないいんじゃないかな」と言われたんです。

得意と苦手は親が作る?

ちょうどその前の週に、ある教育家の方に取材する機会をいただきました。

その際に言われたことが「子ども時代に、どんな言葉をかけるかで、子どもの得意や不得意なんて、なんとでも変わる。小さいころの得意なんて、ほぼ思い込み」ということだったのです。
でも、その小さいころに「得意」と思うか「苦手」と思うかで、将来まで変わるとも。

確かに、私はいま、ライターの卵として「書くこと」を専門にしたいと考えています。その根源は幼少期に、大好きな祖父からお手紙をほめられたことにあることを思い出し、納得していたのでした。

その教育家の方ご自身も、小学校のときに担任の先生から「このパズルを解けたのは、〇〇君だけ」と言われたことをきっかけに、パズルが得意だと思い込んだのだとか。そして今ではパズル本まで出すようなパズルの第一人者にもなっています。

「思い込みの魔法は、良くも悪くも使えるんだ」と、パラグライダーのインストラクターの方の一言で感じました。
私は小さいころは小児ぜんそくで、ほとんど外で遊べませんでした。だから「あなたは運動できないのよ」という言葉がしみ込んでしみ込んで、そして運動は絶対にできないんだと思っているから、できない。そんな悪循環を自分で作って生きてきたのかもしれません。

当の私も娘に対し「字をきれいに書けない」「漢字が苦手」などと言ってしまっています。娘は本当にそう思っていて「きれいな字が書けなくてさ」「漢字、覚えられないんだよね」と諦めモード。
でも、やればできるんです。だって漢検取ってたし。

思い込みって、怖いな~と思いました。

思い込みの魔法をどう使う?

まぁ、すべてがそうだとは言えません。
大人でも子どもでも、実際に得意や不得意ってあるとは思います。でも、得意伸ばすも、芽を摘むのも、周り人の声掛け次第だという側面があるってことは、知っておきたいことだなと思いました。

たまに、子どもが自慢げに「みてみて~」と見せてくれたものに対し「〇〇ちゃんはどうだったの」とか「ここがちょっと」とか言って、素直に「すごい!!」って言わないことがあると思います。
それ、超”もったいない”っぽいですよ。

先日ちょうど二女が図工で作った木のおうちを「みてみて~」と言ってきました。「ここの色がきれい!」「ここにオリジナリティを感じる」などと伝えると、満足気。こうして彼女の中の「得意」がひとつ、育つといいなぁ。そして、できないことを「苦手でしょ」と断言しないようにしなきゃ、とそんなことを考えています。


さとゆみさんからの教え:「書くことは、自分が気づいたことを誰かに教えてあげること」を実践したつもりです。

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