『かぐや姫の恋人』 (ミュージカルセーラームーン2021) 観劇レポート【その1】
「美少女戦士セーラームーン」の新作ミュージカル『かぐや姫の恋人』。
昨日9/3、公演の幕が開けた。
「セラミュ」観劇は、気づけばなんと7年ぶり。
わたしは2013〜2015年に、大久保聡美さんが演じた「ミュージカル版セーラームーン」が大好きだ。
しかし、2016年(SS・原作第4部のストーリー)以降はムーンを含めた一部のキャストが交代になってしまい、なんだか少し悲しかった。「なんでだろう?」とモヤモヤしたし、そのままのキャストで全シリーズ完走するものだとばかり思っていた。見届けたかった。それが終わったらまた、キャスト総入れ替えで初期から公演するのだろうと想像して、毎年の楽しみとして応援しつづけたいなあ、などと勝手に考えていた。しかしどうやら、そういうループではないことを察してしまった。
(出典:wikipedia)
途中交代した新キャストのセラミュは、見る気になれなかった。
まだ心の中でキラキラしている「聡美ムーン」をわたしは、上書きしたくないと思ってしまった。
新キャストさんもきっと、厳しい審査を経て選ばれたのだろうけど、もしかしたらセラミュに対する印象が変わってしまうかもしれない...。そんな心配が拭えずにいた。
*
あれから7年ほどが経ち、今回の公演。
ルナが主役であるのと、“ネット配信”があるのを知り、「ちょっと見てみようかな」と心理的なハードルが下がっていた。
とはいえ頭の中はまだ、
「聡美ムーン、至高!」
なので、あまり多くを期待せずに見ようと、高まる気持ちをおさえた。
*
のだけれど!
結論、感動した!!!
この思いを忘れないように、書きとめておきたい。
◾︎セットについて
天王洲「銀河劇場」での公演を見るのははじめて。
巨大な円形スクリーン。映し出される宇宙は大迫力。
そして「回る舞台装置」がすごい!!
クルクルまわる階段を、かけ登るルナ、戦士たちがかっこいい。
この仕掛けは舞台ならでは!
(セーラームーン以外のコンテンツだと、どのようにこの装置が使われるのか興味津々だ。)
◾︎キャストについて
役者さんはそれぞれ、キャラクターのイメージにぴったりだった。
それぞれがすばらしいうえで、その中でも特にわたしが「この俳優さん、すごい!」と感じたのは、
【表現力 ◎】
・ルナ(猫)
・マーキュリー
【歌唱力 ◎】
・ルナ(猫)
・スノーカグヤ
・サターン
【キャラクターと演者本人の近さ ◎】
・マーズ
・ヴィーナス
・ムーン
猫ルナは!圧倒的実力!圧巻のルナ!!
かわいくて切なくて、歌がめちゃくちゃ上手い!!!
恋するルナの表現がうますぎて、泣けた。
中学一年生でこんなに実力があるって、どんな英才教育をうけたの?
かわいいかわいいルナ。全力推し。
美奈子ちゃんは、そのまんまの美奈子ちゃん!
セーラーV時代の面影ありすぎな、はっちゃけ美奈子ちゃん、尊い。
舞台に立って「アイドルの夢を叶えた」って感じで、かわいい!
ヴィーナスの歌、かわいい〜〜〜!
もともと役者さん本人が、美奈子ちゃんに似てる気がする。
マーキュリー。めっちゃ亜美ちゃん!
しぐさとか、うさぎちゃんレイちゃんの喧嘩をなだめるところ、とかがめっちゃ亜美ちゃん!!わたしの中では、イメージドンピシャの亜美ちゃん!!!
スノーカグヤ様は、プロのオペラ歌手?!
どんなトレーニングを詰めば、そんなふうに歌えるの?
身体が楽器みたい!すごすぎ!!!
お歌、生で聴きたい!!!
歌といえば、サターンの歌唱力も鳥肌もの。
「♪時は満ちたーーーーーー」のところ、かっこよすぎ!安定感がはんぱない。
あと今回のタキシード仮面様は、にっこにこで表情豊かで、親しみやすさがあって。とっても好きな衛さん!好き!!!
忘れてはいけない。
「聡美ムーンが、永遠にミュージカル版のセーラームーン!」と思っていた。けど!梨瑚ムーン!!とってもチャーミングさと、強さを兼ね備えていて、信じられないくらいリアルなうさぎちゃん!わたしの知ってるセーラームーンがそこにいるよ!?
ああわたし、りこムーンも、大好きだ!!!!
*
俳優さんたちのことをもっと知りたくなり、Twitter を見るのが楽しい。
これも演劇の醍醐味。
◾︎衣装について
ミュージカル衣装特有の「ゴツさ」「着られてる感」がなくて、とてもよかった。
カツラも自然!
肩のプロテクターが前よりも薄くなっていて、スッキリ。みなさん本来のスタイルのよさがより美しく見えた。
たしかに盛り盛りのほうが「舞台映え」はするのかもしれない。でも、パッと見の印象重視でディフォルメされている方が、余計なことが気にならず観劇に集中できるから、大事だと思う。
◾︎セリフについて
戦士それぞれに「アニメ版」の口上、決めポーズを入れてくれてうれしかった。
欲をいえば、マンガと同じセリフをまんま喋りすぎていて、説明的だなと感じる部分もあった。役者さん、覚えるの大変だっただろうなあ...なんて考えてしまったり。
マンガの場合は、状況説明をキャラに言わせる必要があるから、必然的にセリフは多くなる。けれど生身の人間はそこに「いるだけで」伝わる情報量はめちゃくちゃ多い。
だから言葉よりも、表情や仕草でみせてほしいな、と思うシーンもあった。
でも、基本的には原作とアニメ版のいいとこ取りで、ぜひこのスタンスをつづけてほしいと、個人的には強く感じた。
◾︎まとめ
チケットはいまからでもまだ購入できる。
特に平日は余裕ありな印象。(注:9/3 時点)
配信をみたら、これはやっぱり生で観たい!!!
そんな気持ちがどんどん強くなった。
つづく!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?