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シングルで里親になる(人間の)㉗  現場研修-4 中高生クラス

40代未婚、バツ無し、子どもなし、のシングル女性が人の里親になる奮闘記

現場研修-4 学童ブロック 中高生クラス

一時保護所での実習の続き。
お昼ご飯休憩を経て、最後のクラスは、中高生クラス。

小学生のクラスは低学年も高学年も10名以下の小さい部屋でしたが、
中高生クラスのお部屋は、普通の中学校や高校のような教室でした。
20席ぐらい?それ以上の学校の机と椅子があり
教壇があり黒板があり、写真のような教室(お借りした画像です)で
久しぶりに学校に来たような感じでした。

午前中はプリントとか各自の勉強だったのかもしれませんが
私が参加した午後のクラスは、中高生一緒に理科の実験授業でした。
男女別に、3,4グループに分かれて机を合わせてスライム作り。

保育園でもスライム遊びはしますが(笑)
理科の授業ということで、成分や配合など先生が説明。
それでも、コネコネする作業は中高生でも楽しそうで
目をキラキラしてお友達と「これ固すぎない?」「全然固まらない!」
などとお話しする姿は子どもらしく可愛らしく感じました。
中には、みんなと離れて、とか、静かに黙々とする子もいたりも
暴れたり、妨害するような子はいなくて楽しい授業風景。

アイドルのように可愛い子もいれば、腕からタトゥーがチラ見えする子や
やんちゃそうな子もいたりもしたけど、
ごくごく普通に見える真面目そうな子が多かった。
別に不良少年少女が集まる場所ではないので
当然なんでしょうが、悪そうな子がいるのかも
なんて偏見もあったからそう感じるのか。

女の子のグループに入った時
(特に指導する訳でも会話に加わる訳でもなかったけど)
話していた会話に違和感が。
スライムを触っていた時に服について取れなくなってしまった子Aが
A:「この服気に入ってたのぃ」
B :「ここの服で気に入るのなんてなくない?}
A:「そうだけど、その中でもまだましだし」
B :「まーねー」

ん???

後で職員の方にも聞いてみたところ
ここでは、携帯電話含むすべて私物の持ち込みができないとのこと。
受験勉強などで自身の参考書などは持ち込み可の例外などはあるようですが。(授業の前に一人で受験勉強している子もいました)
保護されている状態なので、外部との接触はもちろんできず
トラブルの原因にもなるので私物は一切禁止とのこと。

オシャレもしたい年頃なのに。

思春期の男女が一緒にいるわけですから恋愛感情も湧くのでは?
とも思いましたが、基本は禁止。
同性でもお互いの連絡先を交換することも禁止で
さらに今ここにいない子(退所した子など)の話もしてはいけない
とのこと。

なんか、なんか、なんか、、、

一刻も早くここではない安全な安心できる場所で
幸せに生きてくれることを願うしかない
と思うしかできないことが(変な文章ですが、、、)
切なく悲しいけど、こういう施設が必要でもあるのですよね。

その後、中高生ならすぐ里親として受け入れることができる
との話は何度か聞きましたが、そういうことなんですが
やはりいきなり中高生を受け入れるって
本当にハードルは高く、難しいんですよね。

中高生クラスの実習を終えて、レポート作成、
職員の方との振り返りなどを経て
学童ブロックの長い一日の実習が終わりました。

最後に休憩中の子どもたちの中を職員に連れられて出口に向かう途中
スタッフと話していた男の子(中学生ぐらい?授業には参加してなかったような)がスタッフに「誰?」と聞いてきました。
私が「研修できました。さようなら。」と言ったところ
別に非難するような口調ではなく
「一日じゃわからないでしょ」と言っていて
私は「だよねー」と立ち去るしかなかったけど。

ごもっとも。

そんな風に達観しちゃってる男の子を尻目に保護所を後にしました。

これまで全く自分が経験も想像もしたことがなかった世界を
現実につきつけられ、生半可な気持ちではできないな
と思ったのと、自分には何ができるのか、改めて考えさせられた
とても貴重な実習でした。

最後に実習のレポートの評価を記載してくれた職員の言葉
身体は大きくても心は幼いままの子どもも多いので
温かく接して頂き、安心して過ごせたのではないかと思います」

忘れないように。

このあと、また座学の研修があるので、つづきはまた今度。

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