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復職から3ヶ月


休職、そして退職。働けなくなった心と体。
それでも、生きていくためには働かなければならなかった。


「抑うつ状態」と診断されて、8か月になりました。
休職し、その後半年で退職しました。当時はとても社会復帰できるほどではありませんでした。でも、やむを得ない退職で突然無職になった私。
生きていくためには、それでも何とかして働かなければいけない厳しい現実が待っていました。

私が復職するまで、そして復職後の今の状態を記録として残しておきます。



自分の理想の働き方を見つける

まず、仕事を探す前に「自分の理想の働き方」を考えてみました。
なにを重視するのか。給料?立地?会社の規模?人と関わる?
私は、
①最低限の生活は守れるくらいの給料はほしい
②通勤時間
③正社員ではなく派遣社員かパート
この3つに絞って探すことにしました。


正社員ではなく派遣社員なのはナゼ?

正社員ではなく、派遣かパートで探しました。派遣・パートで最低限の今の生活を守るほどの給料を確保しようとすると、正直厳しいです。
それでも正社員を選ばなかったのは、この先のことと自分のことを考えての決断でした。

私には正社員よりももう少し会社との距離がある、派遣やパートの立ち位置の方が合っているのではと思ったんです。
正社員だと色々と待遇がありますが、その分身動きが取りずらい感じがして。今までずっと正社員でしたが、実際にそう感じる場面が多く、もしかしたらそういう面で私には会社員は向いていないのかも、と考えるように。


本当にしたいことを考えた結果

自分が本当にしたいことって何だろう、と考えた時、会社や組織に縛られることなくもっと自由に発言ができる・アイデアを出せる・それを形にできる働き方が理想だと思いました。
そしてそれは会社に属している以上なかなか難しいのでは?と。
だったら自分で仕事しよう。自分で作ってやろう。
そんな答えに辿り着きました。
だからこそ、無期雇用の正社員ではなく、有期雇用の派遣・パートで生活を守りつつ自分でやっているための準備期間・勉強期間にしようと考えたのです。

本当にしたいこと。それを本当に叶えられるかは、正直不安でもあります。
フリーランスに厳しくなってきている世の中で、果たしてやっていけるのか。
今は、その不安を取り除くための準備を進めています。「自分だけで」と考えすぎずに、色んな方面に人脈を広げて、ビジネスパートナーを増やしておく。
今はその真っ最中です。いつでも飛び立てるように派遣社員を選びました。
お金の面では正直とても厳しいですが、それ以上に得られるものが多い。
だから、私は派遣社員としての道を選んで良かったと思っています。


派遣会社に登録することから始めた

まずは派遣会社に登録をしました。その際に今までの経緯を正直に伝えることにしました。正社員の面接だと一発アウトですが、派遣会社が間に入ってくれるので、その点安心できるかな、と。
もちろん100%伝えたわけではないです。
でも、
・うつと診断されたこと
・今でも通院、服薬は続けていること
・医師から復職の許可は得ていること
この3点はきちんと伝えました。なぜ派遣社員を選んだのかも伝えています。履歴書には書かれませんが、職務経歴書には「体調不良により退職」と書かなければいけない企業もあるそうです。
でも、そこは派遣会社のサポートが入るので、過度に心配する必要はなかったです。


半年ぶりの会社員

復職して初めの頃は、とても不安でした。半年間も仕事をしなかったことが今までなかったので、いきなり会社員としての生活に戻れるのか不安でたまりませんでした。
前日の夜に着るスーツ・バッグ・靴の準備、持ち物のチェックを済ませ、当日の朝は30分早く目覚ましを2つかけて起きました。
身支度を済ましコーヒーを流し込んで、深く2回深呼吸をして会社へ向かいました。
初日は派遣会社の担当者と一緒に職場まで向かいました。久しぶりの緊張感に、口から胃が出てしまいそうになったのを今でも覚えています。

始めの1週間は生活リズムを作ることに苦戦しました。でも、心配していた半年ぶりの会社員生活も、案外スムーズに体が受け入れてくれました。
10年間社会人として生きてきたものが体に染みついているのかもしれません。すぐに慣れることができました。


周りに助けてもらいながら

生活リズムに慣れることは早くても、仕事にはすぐには慣れませんでした。初めましてが溢れている環境で、ただでさえ人見知りの私は委縮しっぱなしでした。体力的よりも精神的に疲れてしまう毎日が続きました。
なんでも自分で背負ってしまう変な癖がある私。前の職場でそれが原因で自分自身を追い込んで心を崩した経験から、「今回はもう失敗しない」と勇気を出して自分からコミュニケーションをなるべく取るようにしました。
もちろん、無理のない範囲で。
辛い時は辛いでいいし、分からないことはもう素直に「教えてください」と言おう。そう決めて、今でも過ごしています。

すみません、と話しかけることさえ怖かったけれど、少しずつですができるようになってきています。
薬のおかげもあると思いますが、事情を知ったうえで見守ってくれている家族や友達・派遣会社のスタッフのおかげだと思っています。
自分だけで背負わないで、周りに助けを求めることを、もっと上手にできるようになりたいです。



まだ、うつの症状が強く出てしまう時もあります。
訳の分からない不安に襲われて、泣きながら寝ることだってあります。
もうね、うつとはこれから長い付き合いになると思っています。うまく向き合って共に生きていくしかないのかも、と。
薬をもう飲まなくていい日なんて来ないかもしれないし、この先もしかしたら悪化してしまうこともあるかもしれません。
だとしても、それも含めて「わたし」だと思うので、たとえ時間がかかったとしても、そんな自分を受け止めて生きていきたいと考えています。





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