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日本大学 データサイエンス学生団体とのデータ利活用勉強会開催レポート

はじめに

豆蔵は、お客様のデジタルトランスフォーメーション化(DX化)を推進するためにDX人材育成事業を展開しています。
約10年前から、そのノウハウを活用して、産学連携で大学生向けに実践的なデータ利活用人材育成(次世代の人材育成)に取り組んでおります。
2023年より株式会社アカリクと共同で、大学生を対象とした、ビジネスに応用できるデータ利活用勉強会を開始しました。

今回は、株式会社アカリク日本大学データサイエンス特化型学生団体(DSLNUC)と共同で開催した「Data Science Event」に、豆蔵データサイエンティストが参加し大学生との座談会を実施しましたので、その様子を紹介します。

参加企業・団体の紹介

日本大学データサイエンス特化型学生団体(DSL-NUC)


学生同士がデータ分析の技能やアイデア生成のトレーニングを通じてITスキルアップを目指している団体です。主な活動として、Python実践データ分析 100本ノックを使った勉強会やアイデアコンペが挙げられます。

株式会社アカリク


「知恵の流通の最適化」を理念とし、大学院生を対象とした就職・キャリア支援を提供されています。博士課程学生やポスドク研究員といった優秀な研究者が民間企業で活躍することを通じて、社会にイノベーションを生み出すことを目指されています。

Data Science Event の概要

日時:

2023 年 5 月 17 日

会場:

株式会社アカリク本社オフィス

参加者:

松永和成
(株式会社豆蔵 デジタル戦略事業部 コンサルタント・データサイエンティスト)

大学生 約 10 人

イベントの様子

1)DSL-NUC、豆蔵の紹介

当日は10人程度の学生の方々が参加されました。開式のあいさつの後、DSL-NUCの活動内容の紹介がありました。次に豆蔵の松永より、豆蔵の業務内容の説明を行いました。

豆蔵の事業紹介をする松永

2)座談会


その後、座談会形式で学生の方々の疑問にお答えしました。座談会では大きく分けて就職活動や、ITコンサルの仕事内容や職場環境、働き方などについての質問を数多くいただき、松永から回答をさせていただきました。座談会でいただいた質問の一部を紹介いたします。

Q:ITと聞くと、パソコンの前での作業をイメージするのですが、実際はどうですか?

A:大半がそうですが、お客様との打ち合わせや資料作成、自主勉強もしています。

Q:IT企業はオフィスワークのイメージがあるのですが、実際はどうでしょうか?

A:現在は自宅でのリモートワークかお客様先で作業を行うことが多いですが、オフィスで作業する時もあります。オフィスはオープンな環境であり、社長室などの部屋の区切りがないので、社長や執行役員との交流がしやすい環境です。

Q:ITコンサルタントは具体的にどんな仕事をしていますか?

A:お客様の要望を具体化する要件定義と呼ばれる上流部分のみ、あるいはシステム開発やテストを実施する下流部分のみを得意とするコンサルもありますが、豆蔵は上流・下流を問わない全体的なご支援を行っています。豆蔵では、それらを経験できるプロジェクトに参加することができます。

Q:コンサルタントの1日はどのようなスケジュールなのでしょうか。

A:朝は一日の作業内容を打ち合わせる朝会から始まり、実施した作業内容を報告する夕会で終わることが多いです。参加しているプロジェクトの作業が中心ですが、社内・社外メンバーとの打ち合わせや、お客様への提案活動など、多岐にわたっています。複数のプロジェクトを掛け持ちして遂行しているメンバーも多いので、打ち合わせが多い日もあります働く場所は、お客様先や自宅、オフィスなど、お客様に応じた対応をしています。お客様からは稼働時間を基準に報酬をいただいているため、タイムマネジメントは特に重要です。

Q:DSLではコンペティションをやっているのですが、受賞歴は評価されますか?

A:もちろん評価します。個人的には、プロジェクトを遂行する中でご自身が行った工夫や努力した点なども知りたいです。

Q:大学生のうちに統計の勉強とチームでのプロジェクト経験どちらを重視して取り組めばよいでしょうか?

A:どちらも大事なことだと思いますが、時間も限られているので、自分が楽しいと感じることをやった方がいいと思います。DXや統計の単語を知っていると入社後に成長スピードが速いと思いますが、豆蔵では統計やプログラムは入社後に学習する機会が多くあります。また、入社後に資格をとると、奨励金が出る制度もあり、社員の成長を応援する社風です。

座談会では、参加した学生の方々が就職活動や業界研究に真剣に取り組んでいる姿勢に深い印象を受けました。さらに、コンサルタントになるために必要な勉強やスキルの獲得に対しても熱心さを感じました。本イベントは座談会後に閉会式を行い終了しました。

座談会の様子1
座談会の様子2


3)参加者の感想

今回のイベントに参加した方々から、次のような感想をいただきました。

マーケティング以外に技術的なお話が聞けてよかったです。

このイベントは非常に充実したものだと感じました。実際の現場の声を聞く ことができ、自身の将来についての展望が広がりました。また、社員の方と の交流を通じて、IT業界における自分の役割や進むべき道を考えるきっかけ となりました。

新しい技術のトレンドや実際のプロジェクトでの課題、成功事例など、普段 はなかなか触れることのできない情報を聞くことができました。また、これ によりIT業界の広がりと深さを実感し、自身の学びの方向性を見つけること ができました。この様な機会を設けて頂きありがとうございました。

IT企業の方々と直接お話しできる機会は就活生の身としてとてもありがたか ったです。基本的なところからディープな内容までわかりやすく説明して頂 きデータ分析やDXコンサルに対しより魅力を感じました。また、データ分析が文理関係なく必要なスキルとなってくる時代はすぐそこまで来ていると いうことを実感しました。今回のイベントはデータ分析の勉強のモチベーションにもなりました。

最後に

今回参加された学生の方々から、入社後の職場環境や学習方法に関する質問が多く挙げられました。日本大学DSL-NUC学生の方々が目的をもってデータサイエンスの勉強をされている姿がとても印象的でした。
また、学生の方々がサークル活動等で学ばれた内容を企業でどのように活かすことができるのかに興味を持たれていました。現状のスキルや能力だけではなく、考え方や問題解決方法などの取り組み方も企業が関心をもっているポイントだということが今回のイベントを通じて日本大学DSL-NUCの皆様に伝わったら幸いです。

データサイエンティストの必要なスキルや大学時代の経験がどのようにビジネスに活かされているかについて詳しく知りたい方は、産経新聞と株式会社アカリクが企画されたYouTube番組「理系の歩き方」に松永のインタビュー動画が公開されています。ぜひご覧ください。

豆蔵では、社員一人一人の自己実現のために充実した学習環境が整っています。例えば、社外講師を招いた豆寄席という技術に関する勉強会の実施や、オンライン学習教材を社員に提供しています。さらに、社員が情報処理系の資格取得、検定試験に合格することで、報奨金を得られる制度があります。このような環境や制度が充実しているため、入社後も業務をしながらスキルアップを目指すことができます。

最後に、今回のイベントの内容が、参加された日本大学DSL-NUCの皆様の進路選択に役立つことを心から願っています。