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ほどよい距離感

「まだー?」「お腹減った」「あと何人?」
そんな声で溢れるここは回転寿司の順番待ちゾーン。祝日のせいか小学校低学年ぐらいの子供がたくさんいる。良く言えば元気はつらつという無法地帯でただひたすらに気配を消して己の順番がくるのを待つ。子供が苦手な私にとってはちょっと辛い時間だ。

我が家の父は子供好きなので、私が子供が苦手なのを不思議がる。私だって別に子供が嫌いな訳ではない。泣いている子供を見ても特に迷惑だとか思ったこともない。むしろ「あー、親御さん大変そう」と思う。では何故子供が苦手なのか、と改めて今日考えてみて、ある1つの結論に達した。それは子供が苦手なのではなく、子供に対して怒っている親御さんを見るのが苦手だということだ。厳密に言うと、不機嫌な大人が苦手。親御さんが子供を怒ることは必要なことで、仕方のないことだと理解はしている。ただ私自身が怒ることも怒られることもとても苦手で、同じ空間で怒られている人を見るだけでも自分までドキドキしてくるタイプ。なので、「やめろって言ってるだろ」みたいに怒られてる子供を見ていてもドキドキしちゃう。だから、子供が苦手なんだと思う。

姉に話すと「ちょっと分かる」と言われた。まだ親になるイメージも全く持てないし、なる気もほとんどないので、親御さんの気持ちを本当の意味で理解できる日は一生来ないと思う。なので、互いに無駄に傷つけ合うことがないように、子供は声が聞こえないほど遠くから「可愛いな」と眺めるだけが私にとっては程よい距離感だと改めて思った。

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