せめていい夢が見たい

先日面接に行ったバイト先から連絡がこない。土日抜きでの1週間前後で合格なら連絡すると言われた。今日でぴったり1週間。連絡はない。姉は「前後だから今週いっぱい待てば?」と言うが、あんまりズルズル引きずりたくないので、残念だけどここは落ちたと思ってスパッと忘れようと思う。でも、悲しい。

どこからも必要とされないと落ち込む午後。見かねた姉が糖分補給を勧めてくれたので、先日買ったハリボーのいちご味のグミを2人で食べた。美味しい。そしてどこか懐かしい。記憶に引っかかる感じの味だがそれが何か思い出せない。首を傾げながら食べていると、「分かった!フィリックスガムだ!」と姉が閃いた。それだ、フィリックスガムだ。味も似てるし、食感も似てる。口に入れて噛み始める瞬間の食感。ガムだと一度認識すると、噛んだら出してくずかごに捨てなきゃいけないものを飲み込む背徳感を感じる。でも、その背徳感すらも旨味。姉とまた買いに行くことを約束するほど気に入った。

グミを食べても、好きなドラマを見ても、やっぱりどこかモヤモヤする。幾つになっても、何度経験してもバイトに落ちるというのは堪える。この間、自動車学校でお墨付きをもらったすこぶる健康な心身でも悲しいものは悲しい。もうこういう日は早く寝るに限る。あったかい白湯でも飲んで、せめて心身を温めてから寝よう。

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