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あの問題は飛んでる忍者にしか見えなかった

今日は自動車学校初登校日。幾つになっても、なんでも初日というものは緊張する。忘れ物はないか姉と何度も確認し合って家を出た。

初日は学科のみらしい。どんな授業なのかドキドキしながら教室に向かう。チャイムと共に教室に入ってきた先生。「机の上のものを全て仕舞ってください」と指示を出す。この指示、聞き覚えがあるぞ。学生時代、テストの時によく言われたやつだ。その予感通り、OD式安全性テストなるものが配られた。ただ点数とか結果は気にしなくてよく、テストという名前だけどあくまで診断らしい。しかし、このOD式安全性テストは今までいくつも受けてきたテストの何とも似ていないテストだった。先生の指示に合わせて解く方式だったが、とにかく大問1つに対して与えられる時間が短すぎる。半分終わればいい方で、実際ほとんど3分の1埋められるかどうかぐらい。いくら点数気にしなくていいと言われても、人生で初めて見るレベルで白い解答用紙にちょっと具合が悪くなる。

ただ最後の2つほどの大問は事前の案内通り確かにテストではなく性格診断だった。けれど普通の性格診断かと思って進めていくと、ちょいちょい健康面の問題も挟んできている。不思議。何のワンクッションにもならないから心理と健康で分ければいいのにと思いながら解答用紙を埋めていった。

テスト終了後、隣の席で受けていた姉と顔を見合わせて、苦笑い。姉も私と同様にあんまりできなかったらしい。ちょっと安心。

帰りに受け取ったテストの結果。2人とも散々たる結果すぎて「もう免許取らない方がいいんじゃないか」と言い出す姉。確かに安全性についての注意点という項目はボロクソに書かれている。でもまだ始まったばかりだから、きっとあえて厳しいことを書いているだけだと姉と自分を慰める。何よりこの点数で運転の上手い下手は決まらないと先生も言っていた。胸を張ってお伝えできる結果は心身の健康のA判定だけだが、きっと大丈夫なはず。とてもすこやかだとお墨付きになった、健康を武器に今はまだ諦めずにとりあえず頑張っていこうと思う。

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