明日は命日

明日は夫の命日です。

４年前は、ちょうどオリンピック開催中。
開会式を病室で一緒に観た夫は、閉会式にはいなかった。
その時、夫が丸をつけていたテレビガイドを、先日、やっと処分しました。

例年、命日前後は寝込んでいたのですが、今年は命日をカウントダウンしないで過ごしている。
自分の変化を、じわじわと味わっています。

夫が望んだわけでもないのに、勝手に思い込んで理事長になったので、

理事長としても丸4年を過ごしてきたわけです。
冷静に考えれば、あの『パンチが効いていた』夫の代わりになれるはずもないのに、
頑張らなくちゃと思い込んでしまった。
がむしゃらな日々は、自分の心身を追い詰めていき、
はっと気づくと線路を見ていたり、歩道橋の上にずっと立っていたこともありました。

例えるならば、めちゃくちゃ飛沫をあげて、息継ぎしないでクロールしているような状態だったなと思うのです。
私が発する飛沫が激しいので、ディスタンスが出来てしまった人もいます…。

そんなことを、少しずつ過去として話せるようになってきました。

『条件付き承認』ではなく、どんな時の私も非難しないで、溺れたら引き揚げようと
見守ってくれた人たち、ありがとう。

『うちの理事長が無鉄砲ですみません』と笑っていじってくれたみなさん、ありがとう。

『自分は、そうは思わない』と教えてくれた方々、ありがとう。

この4年の日々で、出会ってくれた人に、ありがとう。

残念なことも確かにあったけれど、明日の命日を前に
私の心は『ありがとう』でいっぱいになっているのです。

『夫婦仲がよいと、後を追うように亡くなる』という言葉に、母は苦しんでいましたが、

私は、ありがとうに満たされながら、5年目を生きていこうと思います。