5年かかった。かじりついてきたこと
私には、自分の後悔、活動を通じて、3つの目標があります。
*相談できる場所があることと、情報の見極め方を、今はがんではない人にこそ知ってもらいたい
*胃がんの全てをライブラリーにしたい
*若い世代にもがんがあり、社会的な理解、支援の必要があることを伝えたい
この3つのこと全てが、9月から動き出しました。
胃がんについてのライブラリーは、日本胃癌学会との共催で6つのテーマで動画収録をしています
①胃がん総論
②胃がんの診断と手術
③科学的根拠と臨床試験
④胃がんの化学療法
⑤胃がん治療が目指すもの
⑥支持療法と緩和ケア
講師は、ガイドライン作成に関わってきた先生方。
昨日、5本目を収録し終わり、残すところ1つ。
どれも渾身の講義で、これを、患者家族のみならず
ひとりでも多くの人に届けたいのが目標です。
そして、2つ目の目標
今日は、『相談できる場所』について、国立がん研究センター情報センター長の収録をしました。
スタッフの方々が、収録しながら『知らなかった。そうなのか』と素の感想を口にしてくれたのが嬉しかったです。
明日は、『情報の見極め方』についての収録をします。
この二つの動画と共にリーフレットを作成し、街中に配置することに向かいます。
コツコツと広がっていけばいいなと思っています
3つ目の目標のAYA世代のがん。
スキルス胃がんは、若い世代の罹患が多く、そして、治療に苦慮するがん種であるために、悲しいことですが旅立ちも多いのです。
研究が進むことはもちろん、治療と向き合う日々への支援の課題を
常に感じてきました。
遺族になった配偶者が、
『あなたのせいで、がんになり死んだ』という言葉を浴び
社会的に孤独になってしまうことも現実にいくつも見てきています。
AYA世代のがんを知る、社会として何ができるかを考える流れも
進めていける方向が見えてきました。
3つの目標とも、実現に迎えたのは、人との出会いと繋がりのおかげです。
今はがんとは関係がない、思いがけない人たちからの共感
応援が実現を支えてくれています。
コロナ禍、行動変容せざるを得なかった時間も思いがけず力になりました。
夫が亡くなってから、心が堅くなり
『側になんかいない』
『あの世で待ってなんかいない』とイキッてきましたが、
収録からの帰り道、いろいろな想いがこみあげて、運転しながら泣けてきました。
生きてきてよかった。
やはり、もう一度、夫に逢いたい。
『頑張ったね』と言ってくれるかもしれない、逢いたいなと素直に思いました。
やり終えるまで、もう泣かない
全国胃がんキャラバン、多くの人にがん情報を届けるグリーンルーペアクションに挑戦しています。藁をもすがるからこそ、根拠のある情報が必要なのだと思い、頑張っています。