長男の自己肯定感

長男は年長さんです。

12月に保育園生活最後の成長発表会があります。

やるのは、劇と合奏。

劇は、年中のときからみんなで読んでいるらしい「エルマーのぼうけん」


ママ「発表会、なにやるの?」

まめ「エルマーだよ」

ママ「いいね!それで、なにやるの?」

まめ「エルマーだよ」

ママ「エルマーで、なんの役やるの?」

まめ「エルマーだよ」


この時点で、わたしの頭の中に「長男が目立つ役をやる」という考えは1ミリもありませんでした。

なぜなら、わたしがそうだったから。

わたしは、みんなの前に立って話すことが苦手で、セリフのある役なんてとんでもない!なんなら舞台にも立ちたくない、という子でした。

授業中に手をあげることもほとんどなく、たまに手をあげると待ってましたとばかりに先生から指され、さらに手をあげるのが嫌になっていく…という感じ。

いまでも、ミーティングで発言するときはドキドキしてしまいます。大勢の前に立って話をする時なんて、あたま真っ白になってしまう。


ママ「エルマーって、エルマーをやるってこと?」

まめ「そうだよ」

ママ「先生が決めたの?」

まめ「まめちゃんが決めたの」

注:長男は家では、自分のことをちゃん付けで呼んでいます。


このやり取りをしてから、長男を見る目が少し変わりました。

実は、その数日前から、なんの楽器をやるかという話もしていました。

長男は、ピアニカがやりたい、と。

でも、彼はドレミがわかりません。メロディもリズムも、なんのことやら、という感じです。

それでも、ピアニカがやりたい、と。

よっしゃ。そこまで言うなら特訓しよう!

てことで、現在、ピアノの猛特訓中なんです。


ピアニカといい、エルマーといい、この子はわたしと全然違うじゃないか!

全く臆することなく、自分の希望のままに進んでいる!!

これって、自己肯定感がめちゃくちゃ高いってことじゃない!?


後日。

まめ「エルマーに決まったよ」

ママ「誰が決めたの?」

まめ「先生」

ママ「エルマー、何人やるの?」←まだちょっと信じきれていない

まめ「んー、◯◯くんと、あと、●●くんあたりかな?」

ママ「(3人でリスクヘッジだな)」


そして、先生にも確認。←やっぱりまだ信じられないでいる

ママ「劇の配役って決まったんですか?」

先生「まだ、少しずつ練習しながら調整中なんですよ」

ママ「(あ、そういうことか…)」

先生「まめくんは、えっと…エルマーで練習はしていますが、まだ…」

ママ「(察した)」

先生「なので、まだ…はい」

ママ「わかりました!!」


そして昨日、お迎えに行ったとき。

まめ「まめちゃん、カスタネットだった」

ママ「カスタネットに決まったの?」

まめ「わからない。先生に言われた」

ママ「じゃあ、先生に一緒に聞きに行こう!」

まめ「…先生、楽器ってもう決まったの?」

先生「ん?まだ決まってはいないよ〜。ちょっとずつ触りながら、どれにしようか決めようと思ってるよ!」

ママ「(…ですよね!)」

てことで、配役も楽器も、全てが調整中らしい。


劇も合奏も、希望だったり得意不得意だったり、性格だったり、先生方も大変ですよね。

ドレミはわからなくても、カスタネットで複雑なリズムを刻むよりは、ピアニカでずーっとドを叩いている方が簡単だったりもするだろうし。

普段は前に出ない子でも、しっかりきっちりセリフを覚えて本番で崩れない子もいるだろうし。

なんの役でも、なんの楽器でも、楽しんでやることが一番。みんなでひとつのものを作り上げる楽しさを味わってほしい。

もし長男が最終的にエルマーに選ばれたらものすごく応援するし、ピアニカを勝ち取ったら奇跡だと思う。

もしイノシシになったら、わたしはイノシシ大好きになる自信があるし、カスタネットになったら、客席で一緒に手拍子しちゃう。


今回のことで長男のすごいと思ったところは

「自分の気持ちに正直に行動すること」

「出来ないかも、なんて全く考えていないこと」

「(おそらく)周りの目なんて気にしていないこと」

自分が子どもの頃、引け目に感じていたことが、もしかしたら長男は全く問題なく飛び越えているのかもしれない。

「自己肯定感が…」という話題はよく見るし、どうやったら育んでいけるのか難しいと思っていたけど、長男はすでに『自分のまま』で進んでいっているのかな。

と、感じた出来事でした。


ちゃんちゃん。





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