12000年間続いた縄文時代、争いが少なかったことに驚く
暴力による死亡、全体のわずか1.8%。
おお~、縄文時代って何だかスゴイ時代だったみたい。
平和で暴力や戦争による死者の割合はとても低い。
現代は大きな争いから、小さな争いまで、
とにかくあらゆる場面で争い事が多いですね。
争うことは人間の本能のようなものなのでしょうか?
争うことは人間の本能か?
争いは人間の本能的なものなのかを見極めるのに、出土した人骨を調べます。暴力的な受傷痕跡を調べることで死亡率を数量的に算出。結果は・・・
暴力や戦争による死者の割合は1.8%。他国や他時代の暴力死亡率と比べても低い数値。「戦争は本能ではない」という可能性は有りですね。
岡山大学の研究も興味深い。
https://www.okayama-u.ac.jp/up_load_files/press29/press-180126-1-2.pdf
しかし、集団間の争いが原因とみられる傷痕のある、縄文時代晩期の頭蓋骨が複数見つかった。という報告もあって縄文=人を殺さないというわけではなさそうですね。どんな理由があったのかな。
「受傷人骨からみた縄文の争い」というのも興味深いです。
http://www.ritsumei.ac.jp/acd/cg/lt/rb/633/633PDF/uchino.pdf
戦争は人間の本性なのでしょうか、それとも人類の歴史における比較的新しい現象なのでしょうか? もし人類の進化に伴って争いが増えているなら何故なのか?
縄文時代をもっと知りたくなる
それにしても、今、西暦2022年ですよね。縄文時代って12000年も続いたそうです。紀元後から現在までの時間のさらに6倍です。うーむさすがに気が遠くなるような長さ。
小学校の教室の、あの黒板の枠の上に貼られた年表。
縄文時代はどの時代よりも長かったんですね。
縄文というと、縄目模様の土器に代表される時代。
今では「土偶」や「土器」は注目される時代になりました。
でも、以前はたしか縄文文化って地味でそんなに評価されていなかったような・・・。
そうそう、縄文土器といえば岡本太郎さん。
「火焔型土器」と呼ばれる、炎を連想させるようなギザギザした飾りのついた、トサカのようなものがついてるアレが有名。
東京国立博物館でそれを見て「なんだこれは!」と叫んだそうです。
岡本太郎さんといえば「芸術は爆発だ!」1970年の大阪の万国博覧会の「太陽の塔」も有名ですね。縄文時代を知ると、もっと自分たちのことがわかるかも。
何で争うの?本能でなかったら何?
それにしてもニュースや本やネットで見聞きすると、今なお戦いはあちこちで起こっている。なんで、そんなにムダなことを・・・?
多くの人の素朴な疑問。戦うことが当たり前になっているような時代です。
人間の遺伝子の中に「やられる前にやれ」というのが刻み込まれているのかな・・・。人間は賢い面もあるけど、充分に賢くはないからなぁ。
それにしても、途方もない期間にわたって人が人を殺すことが少ない縄文という時間が続いた。時代が変わる時は、必ず政権交代や争いがつきもの。
それがほとんど無かったということでもある。
そのDNAを現代の私たちも受け継いでいるのかも。
そう考えると日本人のどこか穏やかな優しさは、長期間続いた縄文時代から続く未来への遺産とも言えそう。と、途方もない時間に思いを馳せる・・。
ゆるかわ土偶
土偶や埴輪を何となく愛らしいなと思うのも、私たちの中に宿る縄文人の感性ゆえ?
これは、以前旅行先の遠野で買った「遮光器土偶」ならぬ遮光器鉄隅。ペーパーウエイトにしても、黒豆を煮るのに入れてもOKな優れモノです。
争い事が、少しでも無くなっていって欲しいなと日々思います。
争うことよりも、楽しいことがいっぱいあるのにね。
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