シンガポールの気候変動問題への取り組み「Singapore Green Plan 2030」を知ろう
こんにちは。シンガポールのわん吉です。
シンガポールは、政府の発信がなかなかわかりやすくて素晴らしいことだな、と思っています。
今回、シンガポールの気候変動問題への取り組み「シンガポール・グリーンプラン2030」のことを知り、サイトを見てみました。
専門用語が並んで目をそらしたくなるような内容を、短い文章と動画でわかりやすく、具体案も提示して発信しています。「グリーンプラン」という明るいネーミングもいいですね。
せっかくなので、わん吉も勉強も兼ねて、みなさんにシェアできたらと思いました。
まずは動画からご紹介。英語の勉強にも最適です!
「シンガポール・グリーンプラン2030」が目指すこと
国連2030アジェンダが掲げるSDGsと、気候変動に対して世界各国が目標を設定し実現するというパリ協定に基づいて、シンガポール政府の定めた取り組みが2019年発表の「シンガポール・グリーンプラン2030」。長期的には、2050 年までにネットゼロ(=カーボンニュートラル)の達成を目指します。
具体的にはどんな目標を設定している?
- 100万本以上の木を植える
- 2025年までに、太陽光エネルギーの導入を4倍にする
- 2030 年までに、埋立地に送られる廃棄物を 30% 削減する
- 2030 年までに、少なくとも 20% の学校をカーボンニュートラルにする
- 2030年以降、新規登録車はすべてクリーンエネルギーのモデルにする
目標達成のためにどうする?
1. City in Nature (自然豊かな都市)
シンガポールを自然豊かな都市にする。公園や庭園を拡充させ、都市景観に自然を取り入れ、シンガポールが育む自然を一層豊かにする。環境に優しく、住みやすく、持続可能な都市を目指す。
2. Energy Reset (代替エネルギー)
グリーンエネルギー
シンガポールは世界で最も太陽光利用が進んだ都市の 1 つ。今後も屋上や貯水池などに太陽光パネルを設置し、2030 年までに約 35 万世帯の年間電力需要を満たすエネルギーを生成する。太陽光以外にも水素、地熱、炭素の回収など新たな低炭素代替手段を模索している。グリーン交通
2040 年までにすべての車両がクリーンなエネルギーで走行できるようにする。グリーンビルディング
シンガポールの炭素排出量の 20% 以上は建築物。建物の緑化は重要な戦略。
3. Sustainable Living (サステイナブルな暮らし)
廃棄物ゼロと循環経済
消費を減らしてリサイクルを増やし、公共交通機関を利用することで炭素排出量を削減する。また「リデュース、リユース、リサイクル」を掲げ、循環経済を推進するゼロ・ウェイストを目指す。
学校でのエコ・サステイナビリティ実現
2030 年までに学校部門の炭素排出量を 3 分の 2 削減し、少なくとも全校の 20% がカーボンニュートラルになることを目指す。グリーン通勤
2030年代までに10世帯中8世帯が駅から徒歩10分圏内に住むという目標を掲げる。鉄道網は 360 km 、自転車ネットワークは約 1,300 km に拡大予定。
4. Green Economy (グリーン経済)
グリーンエネルギーと脱炭素に取り組む企業を支援する。世界が低炭素エコノミーへ移行するなか、新たに生まれたグリーンビジネスを支援する。
5. Resilient Future (レジリエントな未来)
海面上昇への対応
気候変動により、シンガポールでは 2100 年までに平均海面が最大 1 メートル上昇する可能性がある。浸水モデル開発、海岸線の強化、地盤調査。食料安全保障の強化
2030 年までに必要な食料の 30% を、シンガポールにおいて持続可能な方法で生産する。都市を涼しく
緑を増やし、建物の表面に冷感塗料を塗るなどして、ヒートアイランド現象を緩和する。
脱炭素、カーボンニュートラル、ネットゼロ、レジリエンスなど、聞いたことはあるけれど意味がちょっと?な単語も出てきましたが、めげずに調べてみました。
2030年、2050年に向けて、世界はこの方向にどんどん進んでいくんですね。今さらですが、わん吉もこのマインドを育んでいこうと思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。