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私の夢

ある時、長男に
「ママは大きくなったら何になりたい?」
と聞かれた。

この歳で、、?
すでに夢だったママになってるし、、
ママはもうおばさんだからなぁ、、

なんてゴニョゴニョ言ってると

「ママだってなりたいものがあってもいいんだよ」

と言われた。

マジで?こんなおばさんでもいいんですか?

自粛中に取った幼児食インストラクター、上級幼児食インストラクター、食育アドバイザーの資格。
この3つの資格を使ってママやパパのお手伝いがしたい。

料理は家事の中では好きな方。

その程度。

ただ、子育てする中いろんなママ友さんと知り合い、いろんな話をして、時に悩みを聞き、私なりに役に立ちたいと思うこともあった。

あわよくば、それが仕事になったら嬉しい。

それは夢というより野望に近い。

私より経験豊富な人は他にもいて

私より教え方上手い人もいて

私より料理上手な人ももちろんいる。

いまさら何かを始めるのは気が重い。

そんなことをぐるぐる考えていたときに長男に言われた。

「ママは大きくなったら何になりたい?」

もう充分、大きいんだけれども。
やり方もよくわからないんだけれども。

ちょっと、やってみようかなぁ。

あと、夢と聞いて思い出すことがある。

次男を出産したときの担当だった助産師さん。

私が3人目出産と知って

「私も3人ほしいんですよー」
と笑って言っていた助産師さん。

「ここに来る前、発展途上国の病院にいたんですよ」

そこでは、満足な設備もなく、帝王切開が間に合わなく母子共に亡くなることもよくあったそう。
逆子だとアウト。間に合わない。

産後、初産の場合母乳は滲むように出始めることが多いが、出ない人もいる。

「出ないからってコーラ飲ませちゃうんですよ」

優しく笑いながら、私を処置しながら話す。

壮絶な話を聞きながら、温かいお湯に浸したタオルで全身を拭いてもらいながら、申し訳ない気持ちになった。

「なんか、、すみません」
思わず謝ると
「なんでですか?!」
と返された。

いやだって、こんな設備の整った病院で、助産師さん3人に囲まれて出産して、温かいタオルで拭いてもらえて、贅沢な出産、、、お金払うんだけど。

「私の夢はその国に母乳外来をつくることです」

それは、壮大な夢だ。

母乳外来で助けられる命がある。

「でも子供3人ほしいんですよ。間に合いますかね?」

コロナの中、彼女の夢がどうなったのか、とても気になる。

大人になってからの夢。
実現のためにがんばりましょう。

ところで、長男、長男は何になりたいの?

「そんなの、まだわからないよ」
うーん。リアリスト。

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