片付けが苦手な人って?
お片付けが苦手な人の特徴は
【真面目で優しい人】
これほぼ当てはまります。
だって今まで私に依頼がきたお客様はみんな良い方ばかり。
私の適当な性格が恥ずかしくなるくらい、真面目で家族思いで、優しい方ばかりです。
あ、ちょっと、よいしょじゃないですよ。
最後まで読んでください。
【真面目で優しい人】はなぜ片付けが苦手なのか。これは現場で私がよく聞く理由を分析してたどり着いた結論です。
片付けが苦手というのは、物が捨てられない、すぐに散らかってしまう、どこに何をしまえばいいかわからない、等の状態を言うのですが、その原因として私が特によく聞くのは
頂き物だから申し訳なくて捨てられない
家族に気を使ってしまい物の位置が決められない
捨て方がわからなくて捨てられない
この3つです。
次から解説していきますね。まず
頂き物だから申し訳なくて捨てられない
こう思うのは優しくて気遣いのできる人です。
捨てることに罪悪感が強く、また周りとの協調を大事にしている証拠です。
家族に気を使って物の位置が決められない
物は使う人が管理するのが基本です。ひとつ屋根の下に暮らす家族と言えども自分が使わない物を管理するのは大変です。家族だけでなく、家族の所有物の心配までしてしまうなんて心優しさの現れです。
考えることが多くなって疲れてしまわないか心配になります。
捨て方がわからなくて捨てられない
適当な人は何も考えずに捨ててます。
なので「ちゃんと捨てないと」と思う人は偉いです。ゴミも分ければ資源、物の行く末や地球環境まで考えているなんて素晴らしいの一言に尽きます。
ほら、これを【真面目で優しい人】と言わずになんと言うのでしょう。
真面目で優しいがゆえに陥りやすい
こういう思考タイプの方は物に対して非情になりきれないので、思いきった整理や片付けに踏み切ることができず、日常生活で物をためこんでしまいがちなのです。
優しいからこそ決断できず、真面目だからこそ適当にあしらうことができず、でも「ちゃんとしないと」という思いが強すぎて、結果的に上手く収納することができないのです。
そして真面目で優しいがゆえにそんな自分を 「片付けられないダメな人間」だと責めてしまう方がたくさんいます。
ダメな人間なんかじゃなくて。
周りに気を遣うあまり、判断基準が自分軸ではなく他人軸になっていて、整理の基本となる【要る・要らない】の判断が自分1人で決めきれなくなっているのだけなのです。
片付けができないダメな人間なのではなく、決断が苦手になってしまっているのです。
「薄情者だと思われるかも」「自分は使わないけど家族は使うかも」「今は使わないけどいつかつかうかも」確かにそれもあるかも知れませんが、でもあくまで「かも」です。あくまで可能性に過ぎないのです。細かな可能性までいちいち考えていたら…そりゃキリがないですよね。
そしてそういった方の多くは「なんとなくモヤモヤする」といったお悩みも多く口にされます。これも思考の軸がぶれているからだと考えられます。
決断できないもどかしさがモヤモヤという気持ちに表れているのです。
軸を持つと自然と整う
では一体どうしたらいいのか。
そんな思考の軸が安定していない方に対して、整理収納サポートでは声掛けや提案をたくさんします。
いる?いらない?
使ってる?使っていない?
この定番の声かけだけでなく、
これは誰が使っていますか?
これをここに置いているのは意味がありますか?
これはこっちでは使いにくいですか?
これは立ててみていいですか?
こっちとこっちは同じカテゴリーにできますか?
などなど、声かけすることによって細かな判断を重ねていってもらい、物に対して自分軸と他人軸で分けて判断する練習と、なぜそう思うのかという原因と理由をブラッシュアップしていきます。すると
「なんとなく使いにくい」から
「こうだから使いにくい」の原因がわかり
「こうすれば使いやすい」の結果に繋がり
お部屋が片付くだけでなく、言葉にできなかった思考のモヤモヤまでスッキリとしてきます。整理の基本は「わける」ことですが、こうして物も思考も「わける」ことによってすっきりと整っていきます。
そして部屋が片付くころには思考の自分軸がしっかりと出来上がっていきます。「考える」「できる」この成功体験を積むことで自分に自信もついてきます。
と、こんな風に。
整理収納アドバイザーの私がお手伝いするのは物の整理ですが、物を整理しながらお客様の気持ちを少しでも軽くするお手伝いもできたらいいなと思い、いつもお仕事をしています。
性格は割と適当なのですが、仕事はきっちりしてます。
そうそう、適当だから片付けの仕事に向いてる部分もあるんですよね。
この記事を読んだ人が少しでも「そうなんだ」と思っていただけたら嬉しいです。
阪神エリアで整理収納アドバイザーとして活動中
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