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COMMIX RADIO STATION 特別講義回 「コミュニティデザインナレッジ2020」参加メモ


たった1時間の中に充実の内容。完全に追い切れてはいませんがまとめます


■イベント概要(引用)

COMMIX RADIO STATIONでは、全国津々浦々で活躍されている実践型のコミュニティマネージャー・コミュニティデザイナーさんたちと、暗黙知であったコミュニティに関するナレッジについて共有しあい、集合知化する活動も行なっています。

今回の特別講義回では、毎回100名の方々にご参加いただき大好評だったTHE DECK x stationのコラボ企画「2020年 最新のコミュニティマネジメント / デザイン講座」の講義内容にアップデートを加え、汎用性の高い体系化された「コミュニティデザイン」ナレッジについて、station共同代表の渡邊と、CCOの松元の二人が解説・ディスカッションしていく特別回となっております。

今までブラックボックス化しがちであった、コミュニティにまつわる様々な言葉の定義やナレッジ、最新のコミュニティ施策について丁寧に説明しますので、より具体的に運営されている場やコミュニティでご活用頂けます


■コミュニティとは

一定の地域のうえに展開される、自主的な共同活動

村化=コミュニティではない

運営はマネジメントで関与して、前向きな循環が起こる確率を上げる。


■コミュニティデザインとは 

必要タスクの洗い出し → ブレークダウンを行い実行計画とルールの設計

存在意義と提供価値を定義し、全方位に関わっていくための設計

なんとなくの集まり → 外に開いたり、交流の深度が増す → ビヨンド(~を超える)の発生確率を上げる というコミュニティが意義を発揮するための仕組みづくり。


■主な役割分担

●デザイナー  「設計者」 上記デザインの設計。KPIはメンバー数ではなくアクション率でとるなど、運営趣旨に合致した指標の設計。

●マネージャー 「実行者」 コミュニティメンバーの自主性だけでは実現されないゴールに向けて、介入、管理を効果的に実行していく。

●コネクター  「世話焼き」マッチングする人。その存在価値を可視化しづらく評価されづらい。コミュニティにとって意味のある活動ができているかがキモ。どこまでをつなげた成果とするか、プロモーションスコア、エンゲージメント率、など評価基準は定まらない。


■なぜコミュニティか

・ミクロ視点(原体験)

実現したいことや相談したいことがあるときに、どうすればいいのか、どこに行けばわからないという孤独を解消し仲間を見つける場が欲しい。

合う組織、会社が見つからず、居場所のなさ(生きづらさ)を感じることは精神的にも経済的にも危険だし、それに縛られる必要はないのではないか。

・マクロ視点

フェイスブックやカゴメの取り組みなどビジネスでの実績がでていて、社会にコミュニティが存在することで課題解決しうるという期待感が高い。


■社会課題 と 解決(コミュニティのできること)

人口減/情報過多/不況・先の見えなさへの不安/オフライン接点の減少 

経済活動において消費者が購入に至るにはマス広告以外の接点が必須になってきている。

リファラルによる顧客獲得(企業がこれまでなしえなかった接点の創出)

熱心なファンの自助作用によるサポートコストの削減とコミュニティの盛り上がり、帰属意識の高まり。文化の醸成。

LTVの向上 独自の価値観/経済圏がうまれると、かかわる人たちの定着率が上がり離脱率が下がる。それにより末永く続く関係性とLTVがうまれる。


■コアファンの存在 喫茶ランドリー/カゴメの事例

活発なコミュニティに必ずいる、自分で手を挙げて何かする人。活動への参加度、深度が高く、帰属意識を持っていて能動的。場の交流を促進したり、自浄を促したりといった形で参加する場の文化の創出に一役買う存在。


■フレームワーク(とその用途)


●CJM コミュニティジャーニーマップ(段階的進行の設計)

→ 認知 関心 探索 行動 参加 観察 安心 →


進行と成長の段階・・・

設計 どんな人に知ってもらい参加してもらいたいか。提供できるもの。

   ゴールとメリットの設計、タスク管理、事前準備、運用、企画。

運用 発信と巻き込み。促進施策。現状分析(参加者、イベント定量視点)

自律 メンバーの業務参加、マッチング、コラボが自然発生して活性化



●コミュニティーステークホルダーマップ(現状分析)

参加者を分布図で視覚的に把握する。関わりの強さ、深さを可視化して、コミュニケーション戦略を立てる。


●3Dコミュニティデザイン(積層構造で設計を可視化する)

下から 

community identity 存在意義。何のための場か、成したいものは明確か。コアコンピタンス。

psychological sefety 場が開けているか。参加者の学習が促進されるための環境デザインと外部への見せ方。イベントでも求人でもそうだが、どんな文化を持った集まりなのかが可視化されてないと、どう参加していいかわからない。

analysiis コミュニティが現状どの状態かの分析。KPI。

CJM コミュニティ/商品とユーザーの購買行動のまでの距離感をマップで可視化。


●exCJM(バランスコア×ガントチャート)

縦軸

顧客目線 参加者がすること。コミュニティのゴールに向けた、参加者の望ましいアクションの細分化と可視化。

運営目線 運営がすること。ロールとタスク管理を期限をもって設定する。進捗を共有して、運営するためのガントチャート化。

KPI コミュニティの存在意義を定義して、本質的に企業の方針に利益をもたらす要素を洗い出す。定量化できる/測定・評価できる ことが寛容。

横軸はCJM進捗



■後半のフリートーク


会社はコミュニティか? アソシエーション、カンパニーとの違いは?

目的をもって利益を目指すところ。

それぞれの語源をたどると気づきがある。「旗を楽にする」という説とか。

西洋文化、英語が輸入される段階で日本流に変化していった?

今も変化し続けている?

互助の精神の存在。会社の同僚同士はもとより企業と顧客でも起こりうる。



■参考図書、事例

weare not lonely


コミュニティづくりの教科書


コミュニティーデザイン


カゴメの事例 

喫茶ランドリーのコミュニティづくり



講義内容は以上です。


■感想 コアファンを体現する参加者が印象的

これまでの知見をロジカルに(何よりオシャレに!)可視化されていて勉強になりました。見栄えの良さや、直感的な理解しやすさって向き合ったときに快不快を左右するので大事ですよね。誰にでも伝わることは重要。細部まで抜かりのないこだわりを感じました。参加者も習熟度の高い方が多く、企画とコミュニティを盛り上げる関わり方を体現されていました。

・リアクションで盛り上げる(身体的ジェスチャー、反応ボタン)

・必要なくても顔出しして参加意識の高さを表現する

・チャット欄で前向きな議論をする

・コメントで自分の見識や経験をシェアしまくる

・webから資料や文献を参照して運営をサポート

・議事録をシェア

などなど。。。

多方面から学びの多い企画でした。初参加ですが、過去のアーカイブがyoutubeにあがっているそうなので、これからチェックしてきまーす。


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