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「アントマン&ワスプ」いざ、量子世界へ!

ふんわり情報

2018年公開、ペイトン・リード監督、主演ポール・ラッド

感想

MCU前作がインフィニティ・ウォーでスケールも大きく、絶望的であったのに対してここでアントマン&ワスプ!!MCU、緩急のつけ方がうまい…。こんなピッチャーがいたら絶対に打てないよ…。

と、MCUきってのミニマルヒーロー、アントマン。彼は体のサイズが小さいだけでなく、世界、ひいては宇宙全体のためにまで戦うアイアンマンやソーとは違って徹底的に「自分の身の回り(というか娘のキャシー第一主義)」の平和のために戦うヒーロー。

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そういう意味ではかなり普通の人。そんなところがあの親しみやすさ・気安さを生んでいるのかもしれない。

前作はかなりアリたちの助けを借りつつ、体を小さくしたり元に戻したりしてたアクションシーンが、今回はさらにスケールアップ!シビルウォーでも披露されたジャイアントマンも登場!

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それどころかカーアクション中に車が小さくなったり、みんなが狙うピム博士のラボもキャリーケースサイズまで小さくなってしまうもんだからあっちに行ったりこっちに来たり、ついでにスコットはたまに慌てて帰宅したりとどこもかしこも忙しい!

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アントマンはスーツの不調を理由にガチガチのアクションシーンが少なく、その分お笑い担当部分が多い。今作から登場したワスプがアントマンを上回る活躍を見せてくれる。そもそも今作は「量子世界に閉じ込められたジャネットを救う!」というところからスタートしているため、ストーリーの主役はアントマンというよりホープの比重が高い印象。

闇ブローカーのバーチがメインヴィランの一人らしいのだけど、正直なところラボを奪おうと邪魔をしてくるだけでなぜラボが欲しいのかの理由もはっきりしてないしかなり小物感…。一方、もう一人のヴィラン・ゴーストは悲しくて不気味でとってもよかった。父親が起こした量子トンネルの暴走事故に巻き込まれ、全身の細胞が分離しそうな状態となってしまった彼女が自分の体を取り戻すために血眼でラボを欲するのは納得できるし、母親が量子世界に取り残されているホープとの対比もバッチリ。

最終的には量子世界で進化?したジャネットによりゴーストが実体化したけど、果たして量子世界でどんな能力を得たのだろうか?アントマン3が制作されるのだとしたらそんな部分ももう少し掘り下げられるのかな。量子世界にはまだまだ未知の領域がたくさんだ!!

そんな、重かったインフィニティ・ウォーの後に軽く見られてアクションもストーリーもコメディも綺麗にまとまった映画だったなー、と思っていたところにあのポストクレジットで絶望、再び。いや、もっと絶望的かもしれない。スコットはどうやって戻るの…?単体映画としてしっかり面白かったのに、やっぱりMCUなんだなぁ、ちゃんと繋がっているんだなぁ、というワンシーンを(しかも一番最後に)持ってくるのは本当にさすがとしか言いようがない。

まとめ

前作『アントマン』の時も言ったけど、正直アントマンって日本での知名度はそれほどないしやはり他のヒーローに比べると地味に感じがちだと思う。でも!面白いです。本当に。コメディも多めなので笑えるし、やる時はやる、これぞ娘に見せるパパの背中よ…

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