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「ディセンダント3」ちょっと大風呂敷広げ過ぎじゃありませんかね

ふんわり情報

2019年公開、ケニー・オルテガ監督、主演ダヴ・キャメロン

平和だった王国に最大の危機が迫る! ディズニーの世界的大ヒット ミュージカル、ついに完結! “善”と“悪”を現代の視点で描き、世界的大ヒットを記録した「ディセンダント」の3作目。マル、イヴィ、カルロス、ジェイはオラドン王国に招くヴィランズの子ども達を選抜するため再びロスト島を訪れる。ところが、島を覆っていたバリアが開いている間にヴィランが攻撃を仕掛ける事件が…。ウーマとハデスがオラドン王国に復讐することを恐れたマルは、バリアを閉ざし、自分の故郷・ロスト島を永遠に封印する決断をするが、得体の知れない闇が忍び寄っていた。

感想

今作は2に比べてだいぶCGやセットのチープさも解消され、歌もどれもよくてディズニーランドでショーを見ている感覚は一番あった。視覚的には面白かったけど、ストーリーにいささか不満というか疑問が残る。

とても「ディズニー!」という感じの終わり方。かなり無理やりなハッピーエンドとも言える…。

結局1が一番面白かったかなぁ…善と悪が実際は対極に位置するものではなく、視点を変えれば見え方も違ってくる、ということをもうちょっと掘り下げてほしかった。ヴィランズ、およびその子どもだから、という理由だけで島に閉じ込めているオラドンの人々は果たして本当に善なの?そして最後は完全にバリアをなくしてしまったけど本当にそれでいいの?子どもたちならまだしも、親たち本物のヴィランズは何しでかすかわからないけど…性善説なのかなんなのか、整合性のない措置…。

オードリーお咎めなさ過ぎだし、みんなが恐れてる割にはハデス結果的にただのいい父ちゃんだったし…かと思えば最初はマルに対して攻撃的でもあったりして、どういうことなの…そして2に引き続き主役たちの親、1秒も出演せず!!(ハデス除く)そもそも主人公たちのアイデンティティって「ヴィランの子ども」ってことじゃないの?もう少しそういう描写が出てきてもいいのでは…

まぁあまり深いこと考えずに可愛いビジュアルや音楽を楽しむにはいいと思う。
シリーズ通してずっとイヴィが好きだけど、あの子はどんどん綺麗になりますね。

魔法のせいにしろ、ベンが野獣になったのってかなり大事件だと思うのにものの数分で片付けられちゃったし、それならあんなシーンない方がよかったのでは…なんだかなぁ。とっ散らかった印象。

まとめ

今作は悪役が嫉妬に狂ったオードリー、というところが一番リアリティがあってよかった。善と悪は表裏一体。誰でも突然どちらにでもなりうる。あぁ、『ダークナイト』トゥーフェイスを思い出しちゃう!(急に出てくるとビックリすると思うので画像は貼りませんが)

そもそも『エージェント・オブ・シールド』のシーズン5に出てきたルビーに心奪われ、それを演じていたダヴ・キャメロンを知り、そして彼女がディセンダントの主役を演じていることも知って見るに至った。実際見てみたらダヴ・キャメロン演じるマル以上にソフィア・カーソン演じるイヴィにハマる、という。彼女が今や歌手としても人気を博していることを知り、つい今さっきSpotifyでフォローした。

何事も繋がっているんだなぁ。人生。

そして今作が遺作となったキャメロン・ボイスのご冥福をお祈りします。カルロス、本当に子犬みたいに可愛らしくて大好きだったよ。


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