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詩「東京砂漠」

歩いて
歩きつづけて
辿りついた
東京砂漠
真ん中一人
このまま干からびて死んでいくのが
いいことなのか悪いことなのかがわからない

景色がぼやける
陽炎が揺らめく
意識は昏倒


宝を袋いっぱいにして
盗まれないように
慎重に旅をつづける
キャラバンの列
白昼夢の中
いつしか使命さえ忘れて
人々が
気が狂ったふりか
正常なふりをするのだろう


疲れきってしまった
白骨化したウミガメの死体が
うちあげられている
海辺で微睡みたい

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