建築と食べ物ばかりのスペイン旅行〜建築 in バルセロナ編〜
前回noteに引き続き、GWのスペイン旅行についてまとめたいと思います。
今回は、バルセロナの建築編!!
もちろんメインはガウディですが、そのほかにも沢山のいい建物を見てきました。
バルセロナ編
1. サグラダファミリア
言わずと知れた、ガウディによって設計された教会建築。この建物を見るためにスペインに来たと言っても過言ではないくらい、楽しみにしてました。
建物はキリスト教に由来するモチーフや彫刻に溢れていました。素材感やごつごつした感じが鍾乳洞みたいで、古代遺跡も連想されました。
内部はファサードのイメージとは異なって、明るくて大きな空間。
カラフルなステンドグラス、天井の装飾、柱の形状など細部にまで全て意味が持たされていて、宗教的な象徴と建築をここまで融合させるのはすごい。
一般的な教会建築スタイルのゴシック建築とも全く違うし、現代の柱と梁をベースの下スタイルとも全く異なる建築のあり方に、ただただ圧倒されるばかりです。
2026年には完成すると言われてるけど、作り続けているところに惹かれる部分も大いにあるので、永遠に完成しないで欲しいとも思います。
2. カサ・ミラ
こちらもガウディが設計した建物。曲線的な壁やモチーフで彩られたバルコニーの手すりが特徴です。
宿泊していたホテルのすぐそばに建っていたので、バルセロナにいる間は毎日建物の前を通っていました。
建物内部も見学したのですが、正直う〜んという感じ。
建物のツアーの内容が、当時と各室の使い方を再現して説明することがメインで、建物自体の良さは少しわかりづらかったです。
家具が好きな方は結構楽しいかも。
屋上のアイコニックな煙突や塔との写真は楽しめました。
3. カサ・バトリョ
今回見たガウディ作品の中で、サグラダファミリアを除いて1番好きだったのがカサ・バトリョでした。
曲線を駆使して海をイメージした邸宅で、リビングの渦巻き状の天井やカラフルなガラス、亀の甲羅のようなハイサイドライト、うねうねした手すりなど、全てが美しかったです。
特に好きだと思ったポイントは、環境的な工夫が散りばめられてい点。
換気システムを考えた建具や、均等な光環境を確保するために工夫された開口サイズ、トップライトに向かうにつれて変化していくタイルの色使いなど、機能と一体となったデザインに感動していました。
4. グエル公園
バルセロナ郊外に街を作ろうとして、ガウディによって整備された場所です。結果的に計画は途中で頓挫して、今はグエル公園として多くの人で賑わっています。
石積みの曲線で作り出された洞窟のような空間や、公園内に散りばめられた有機的な手すりは、サグラダファミリアと同じように古代遺跡を連想させました。
列柱が並ぶ中央広場は神殿のような雰囲気。背の高い柱が立並ぶ場所には、いつも理由もなく感動してしまいます。
中央の天井や公園のベンチを飾るカラフルなモザイクアートがかわいかったです。
公園内の広場からは、赤いバルセロナの街にすっくと立上る、建設途中のサグラダファミリアが見えて、「ガウディの公園からガウディの教会を見ている」を、見ていることに感動してしまいました。
5. カテドラル
バルセロナのカテドラルで、正式名称はサンタ・エウラリア大聖堂。
1298年に建設が始まり、およそ150年後に完成したゴシック様式建築。ファサードは1888年のバルセロナ万博にそなえ改装されたネオゴシック様式だそうです。
いわゆる、ザ・教会建築です。
天まで伸びていきそうな背の高い空間を感じると、ふと、奈良の東大寺に入ったときの同じような気持ちになりました。あの時代にこれだけ圧倒的な建物を目にして足を踏み入れたら、教会や為政者に畏怖の念を抱かざるを得ないだろうなと思います。
空間そのものを素晴らしかったけど、尖頭アーチ、リブヴォールト、身廊、側廊、アプス…など、大学の世界建築史で習ったものが全部見られて、そこも楽しくて嬉しかったです。
6. サンタ・カテリーナ市場
カラフルな屋根と鉄骨と木を組み合わせて作られた波状の形を変えて屋根が特徴的なバルセロナの市場です。
旧市街地を歩いていると、屋根のカラフルなセラミックタイルが遠くからでも目を引きます。
建築の途中で敷地内にローマ時代の遺跡が発見されて、それらを保護しながらどう建設したかを展示しているコーナーもあり面白かったです。
木の大屋根の下には生鮮食品売り場だけでく、バルやレストランも多く軒を連ねていて昼間からたくさんの人で賑わっていましま。
ここのレストランでお昼ご飯を食べたけど、サーモンのタルタルがめちゃめちゃ美味しかったです。
7. バルセロナパビリオン
建築の三代巨匠の1人、ミースによって設計された建物です。
水平垂直な床、壁、天井による構成によってできた空間で、徹底したシンプルな納まりがとても綺麗。
素材の組み合わせやシーンの切り取り方もさすが。シンプルな構成の小さな建物なのに、歩いていると次々と場面が切り替わって、「いい建築って、こうなんだな」と思わされました。
有名な十字柱も見れたし、バルセロナチェアにも座れて大満足でした。
8. バルセロナ自然科学博物館
ヘルツォーク&ド・ムーロンによって設計された博物館です。
傾斜のある敷地に対してドンっと博物館のボリュームを浮かせたような構成。建物のギラギラした素材感や建物の切れ目から入ってくる光が面白かったです。
建物の構成と内部の空間はそこまで感じられませんでしたが、展示自体もボリューム満点で面白かったです!本気で見ようと思ったら1日かかると思います。
3日間の滞在でいろんなものが見れてよかった〜!と改めても思います。
建物以外にも街を歩いているだけで日本との違いがいくつもあって楽しかったです。
今回訪問した建築のうち、チケットが必要なものは「Veltra」と「Tiqets」経由で予約しました。
どちらも日本語対応してるし、携帯で予約のURLを保存して提示するだけでよかったので簡単でした。
特にガウディシリーズは予約必須です。
解説付きのツアーも充実しているので、入場チケットだけでなくてそちらも利用してみると楽しいかもしれません。
私たちも、サグラダファミリアは現地日本人の解説付きツアーで訪問してとても良かったです。
かなり長くなってしまいましたが、バルセロナ編はここまで。
次はマドリード編をまとめます!
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