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社説を読む 北極海の利用について

こんばんは。

今日も社説を読んでいきたいと思います。

今回の社説で新しく学んだことがあります。
それは、「南極条約はあるが北極条約はない」ということです。

南極条約はなんとなく聞いたことがあったので、北極条約もあると思っていたのですが、まさかなかったとは。。。

では、それがなぜかというと、「南極は大陸、北極は海」だからです。

海には現行の海洋法が適応されているため、新たな法的枠組みの策定の必要はない、と2008年のイルリサット宣言で各国が一致したようです。

ではここから、社説の内容に入っていきたいと思います。

※注意事項
 ・あくまで社説を読んだ上での個人的見解です。
 ・政策に興味はありますが、深く知っているわけではないので、
  至らないコメントも多々あります。

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2021年6月30日(読売新聞)
北極海の利用 国際ルールの確立が急務だ
https://www.yomiuri.co.jp/editorial/20210629-OYT1T50243/

【要約】
○地球温暖化に伴い、北極海航路が数年以内に通年利用できるようになる。
○北極海は、経済・安全保障の両面で戦略的価値が高まっている。
  (航路距離の短縮、資源開発)
○実際、ロシアや中国が影響力を強めつつある。
 (ロシア:北極海航路利用時に、事前申請と露砕氷船の先導義務づけ、
      「北方艦隊」の役割強化)
 (中国:砕氷船の増加)
○北極海は南極のようなルールがないため、ルール作りをしていくべき。
 なぜなら、北極海を大国の紛争の場としてはいけないから。

【感想】
1.ロシアや中国は本当に影響力を強めているのか。
社説の事例では、両国が影響力を強めている、囲い込みをしている、とはいえないと思います。

ロシアとしては自国周辺の安全保障の一環かと思います。
北方艦隊を強化していても軍事練習に力を入れているわけではなさそうなので。

また、日本でも砕氷船を増やしていると記事にありましたが、かといって今の日本が北極圏の国に対して影響を強めているとはいえません。

2.現行の海洋法適応のままではダメなのか。
現行、北極海には海洋法が適応されていますが、なぜそれでは不十分なのかがわかりません。

海洋法をざっと確認すると、環境保護や紛争、調査的な利用に関することについても書かれています。

冒頭記載したイルリサット宣言ように、新たなルールは不要ではないでしょうか。

さらに、現行の海洋法のままだと紛争が起きるかもとのことでしたが、その確率は低いですし、新たな国際ルールを策定したからといって紛争が起きないと断言することも難しいです。

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以上です。

今日も1日お疲れ様でした。

~おわり~

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