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発達障害×金銭管理

あくまで個人の経験・考えです。
全ての発達障害の人に当てはまる内容ではありません。
参考までに、今の自分の障害は、服薬していれば正職員として働くことができ独居も可能な状態です。
受けている診断名は自閉症スペクトラム(ASD)です。

私は金銭管理があまり得意ではありません。

小中学生の頃は、毎月のお小遣いをもらうためにお小遣い帳を親へ提出して使い道などチェックを受けなければいけませんでした。
お小遣い帳をつけることが自分のためになったと思えたことはありません。物欲に対して「恥ずかしい」という気持ちを持っていたため、使い道を全て親に把握されるのは嫌でした。
お小遣いとは別に、親の財布から勝手にお金を取って使っていました。

高校を卒業して親元から離れると、タガが外れて浪費をするようになりました。
幼少期からお年玉などを貯めていた貯金(20万円弱)は、あっという間になくなり、何に使ったのかもわかりませんでした。
親に頼りたくなくて、仕送りは受け取らず奨学金を借りていました。
そして、大学に入学してすぐバイトを始めました。
自分の毎月の収支について把握したり、計画的に貯蓄することは全くせず、なんとなく使って、欲しい物はある程度買う生活でした。
それでも借金せずになんとかなっていたのが不思議です…

就職や転職をしても、お金の使い方に無頓着な生活は続きました。
退職金や車の売却でまとまったお金が入っていたのですが、それも気づいたらなくなっていました。
さすがにまずいと感じて、お金を管理しようという考えに至りました。

給料が入ったらその月に必要な現金を全ておろして、その中で生活するという方法で頑張ることにしました。
現金は、「医療費」「日用品・食料品」「外食・お小遣い」「予備費」に分けることが可能な財布を使用しました。
また、買い物をするときは電卓で計算しながらカゴに入れていくことで、よく買う物の値段を把握していきました。
よく使うスーパーやドラッグストアの特売日には、スマートフォンにリマインダーを入れて、特売日以外の日はできるだけ買い物に行かないようにしました。
食材は、レシピを考えながら買うことで、使わずに腐らせてしまうことがなくなりました。
買わなければいけない日用品や調味料は、家の中などで思いついたときにすぐスマートフォンにメモをして、店では余計なものを買わないようにしていきました。「あれってまだ残ってたっけ?一応買っておこうかな」とストックを増やしてしまうことがなくなりました。

このような方法で慣れてくると、おおむね予算の中で生活できるようになっていき、毎月貯金ができるようになっていきました。

結婚してからは、夫の方が圧倒的に金銭管理が上手なので、夫から見ると疑問も多いようです。

最近知ったのですが、私の母も何も考えずにお金を使うタイプらしいので、似てしまったのでしょう。
その分、父が金銭教育を頑張ったのでしょうが、うまくいかなかったようですね。
金銭に限らず、性に関することなども子どもの頃に抑圧されると大人になってから反動がくるという話は聞いたことがあります。

発達障害当事者やそのご家族、支援者の方にとって何かヒントになれば幸いです。
ご質問などあればコメントをください。

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