発達障害✕寮生活

あくまで個人の経験・考えです。
全ての発達障害の人に当てはまる内容ではありません。
参考までに、今の自分の障害は、服薬していれば正職員として働くことができ独居も可能な状態です。

私が通っていた大学の寮は、自治寮というスタイルで、管理人や清掃業者などがおらず、住んでいる学生全員で自治を行う寮でした。
そこでの経験を書きます。
約10年前のお話です。


掃除当番

台所やトイレ、洗面所などの共用部分は、寮生が当番制で協力して行っていました。
当時の私は、「協力してやる」「他の寮生に迷惑がかかる」ということを理解できておらず、時々当番を忘れてしまいました。
言い訳ではありますが、掃除は22時に始めることがルールになっていたので、当番を忘れて寝るモードに入ってしまったために忘れることがよくありました。
当番の掃除をやらなかった日が1回あると、次の月は2回(つまり2倍)になるルールでした。
この2倍ルールによって、自分の当番の日がどんどん増えていき、1ヶ月ほとんど毎日私が当番になってしまうことがありました。
この状態をどうやって脱したのか記憶になく、周囲に多大な迷惑をかけただろうと思います。

洗濯

大学に入学してからしばらくは、洗濯機を毎日まわしていました。
適正な頻度がわからず、なんとなく「毎日まわすと良さそう」と考えて、やっていました。
他の寮生に「毎日まわすなんて、えらいね」と言われ、「えらいのか…?」と疑問に思いました。
そこで疑問に思ったにもかかわらず、他の人に確認しなかったのが、自分の変わっているところかもしれないと思います。


ルール

自室のストーブの設定温度を守ることができませんでした。
寒いなら暖かい上着を着るといった発想が持てず、未熟で我慢ができなかったです。


外国人留学生との交流

寮のルールが守れず、日本人とうまくいかなかったこともあって、外国人留学生と仲良くなっていきました。
日本人寮生と外国人寮生とで寮のルールについて対立し、話し合いの場が持たれたことがありましたが、そのときは外国人留学生サイドについて参加しました。
両者の対立の雰囲気に圧倒されて何も言えず、全く役に立ちませんでしたが。


まとめ

ルールを守れずだらしない私でも、仲良くしてくれる人はたくさんいました。
しかし、10年経った今、「当時は大変迷惑をかけて申し訳なかった」という罪悪感があり、当時仲良くしてくれた人と連絡をとる気持ちにはなかなかなれません。
幼少期から支援を受けて、ルールを守る大切さにもっと早く気づいていたら…と思ってしまいます。

発達障害当事者やそのご家族、支援者の方にとって何かヒントになれば幸いです。
ご質問があればコメントをください。

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